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2020.02.18

「成果が出たら…」というパラドックス

こんにちは。佐藤友子です。弊社は講座を主催しているのですが、長い目で見て「うまくいきやすい人」と「うまくいきにくい人」の特徴というのは確かにあるなと感じます。

 

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(ブログランキングの応援ありがとうございます。今日はうまくいく人、いかない人の特徴についてです)

 

「思うように成果が出てなくて佐藤さんに申し訳ないので」

弊社の講座に興味を持ってくださる方はたくさんいるのですが「具体的に何をやっているのがわからない」と言われることがあるので希望する方には説明をしています。それでもよくわからないのは、全体的な「雰囲気」であったり、参加した人がどのように感じているのか?という「印象」であったり、自分にあっているのか?という「相性」だったりします。

 

弊社のこ講座は広い意味では「ビジネス系」に位置するので、売り上げや業績をあげたいという人がよくいらっしゃいますし、やっていけば成果は出ます。成果が出るのは当たり前のことなので、あえて強みとして言及する必要がないと考えるので伝えていないだけです。

 

ただし、その速度は人やビジネスモデルによって差があることも確かです。たとえば、偏差値35で東大を目指すよりも、70の人のほうが受かりやすそうですよね?ドラゴン桜みたいな例もあるんじゃないの?という意見もあるかもしれませんが、あったとしても、彼らも適切に猛勉強はしているわけです。つまり、

・適切な方向性

・平均よりは多い量

のことをしてきたということですね。言葉にすると、さほど難しくないように感じるかもしれませんが、これをするには「現在地」をしっかり知らないといけません。が、成果が出ない、もっというと色んなことがうまくいかない人は現在地を見ないふりをしています

 

いったん話を戻すと、そういった「実際の空気感がよくわからない」という方たちのために、「お客様の声」的なものをお願いすることがあります。つまり「この講座を受けてどうでしたか?」という感想を、HPなどに載せさせていただくということです。リアルな声が大事なので。そこで、「思うように成果が出てなくて佐藤さんに申し訳ないので、載せないでほしい」という方が一定数います。こういうことをWEBで不特定多数に公開する人もそうそういないでしょうけれど、正直スタイルが私の良いところなので(たぶん)言ってしまおうと思います。(笑)

 

じゃあ、成果が出たら良いんですか?

と、私は思うわけなのですが、私から見たらそんな風に「成果が出てなくて申し訳ない」と言っている方はちゃんと前進しているんですよ。もったいないなと思うのは、本人が「思うように成果が出てない」と自覚して自分を責めているところです。よく聞いてみると、本人が理想とする姿じゃないから見せたくない…。というのが本音だったりします。

 

なかには、「自分が思っていた目標を達成できなかったから」と言ってしぶる人もいますが、そもそも自分の最初の目標設定が間違っていることもあります。さっきの受験の例えで言うと「偏差値35だけど東大に行きたいです!」という人が、「1年で偏差値60まで上がりました!」っていうのは大きな成果じゃないですか。しかし本人たちにきくと、「でも東大に受かってないんです!」と全てを台無しにしてしまっている。だから、もうちょっとなんですって

 

もし、私が講座に参加したり、学びを得るのなら「成果が出ましたー!!」という人ばかりのものよりも、もちろんそういう人も良いですが、「成果が出つつある人」や「試行錯誤して頑張り続けている人」がたくさんいるところを選びます。なぜなら、あとは時間の問題だからです。そしてお客様の声にも、正直にそういう声が載せられているところを選びますね。だって、成果が出まくっている人ばっかりのところだと、「成果が出ている人=えらい」「成果が出ていない人・出つつある人=居づらい…」ってなりません?

 

誰しも「成果が出つつある」の状態って通るはずなので、こういう人がいないのはおかしい。ということになります。

 

同じようなことは至るところで起きていて、1段1段、階段をゆっくりのぼる意識がないとこうなります。「いやだから、それが今の実力なんですって。」と突きつけられるまではまだ良い。けれど、それが世間にバレるのが怖い…。と思ってるんですよ。

 

大丈夫ですよ、バレてますって。(笑)というか、世間はそんなに気にしてないですよ。

 

そうやって、「完璧な自分になったら、もっと表に出て行こう!」と思っている人は少なくないのです。私はこれ、日本の戦後教育のせいかなと思っていたのですが、海外の文献を読んだり、海外で育ったり、留学経験がある人の話を聞いても似たようなことが起きていて、実は世界中で起きているのではないか?と最近は思います。

 

そうやって、自分のことしか考えてないからですよ

「現時点のありのままの自分」をさらけ出すことができないと、他人からの評価に怯えてしまいます。それで、なんとかよく見せよう!という方向性にエネルギーをムダ遣いするのです。いやだから、「ありのままの自分」をアップデートするのに使えば良いでしょうよ。と思うのですが、そもそも怖くてできないんですよ。負のスパイラルですね。

 

そして、そんなことを繰り返しているから「本当の自分がバレるのが怖い」ってなって、誰にも弱みを言えなくなり、どんどん孤独になり、結局自分の素直な悩みを言えないので、「今の自分」にあったアドバイスがもらえないのです。正確にいうと、周囲もバカではないので、「ああ、この人に正直なフィードバックをしても、聞きたくないんだろうな…」と察するので言ってもらえなくなるのです。

 

そうやって、自分のことしか考えてないから、成果が出ないんですよ。成長できないんですよ。

 

というような状況がもったいないなと思ったので、「失敗してもいいんだよ」「うまくいってなくてもいいんだよ」「かっこ悪くても誰も攻めないんだよ」「こうやって、三歩進んで二歩下がってやっていくんだよ」というのを、環境としてつくるようにしました。

 

すると、肩肘張らずに素直に自分の現状をさらけ出せる人が増えたので、結果的に自分にぴったりのアドバイスがもらえるようになり、成果を出すスピードも上がる。というようになりました。時間がかかってもまだ、うまくいったことしか言えない人もいますが、今までの自分を変えるのも大変だろうということで、そういうこともあるでしょう。ですからじっくり取り組める環境にしています。

 

題名に戻りますが、「成果が出たら…」というのは実はパラドックスで、そうじゃない時からありのままの自分を素直に見せていく人だけが、心地よく成果が出せる。ということになります。

 

お恥ずかしながら私も経験があるのでわかるのですが、「成果病」で結果を出しても結局は、出せない時が怖くなるので心地が悪いのです。あなたはどうですか?今のありのままのじぶんをさらけ出すことが恥ずかしくないですか?もしそうならば…黄色信号といって良いでしょう。弊社が提供しているような、「ありのままで頑張っていける」環境を選ぶと良いと思います。

 

PS

いちおう補足ですが、そうはいっても戦略上とかビジネスモデル上、客声を出さないほうが良いという人は本人の選択で出さないことももちろんアリです。そこは自由に選んでもらっています。

 

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