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2020.07.14

バカな質問をする人

こんにちは。佐藤友子です。日々、いろんな質問をされますが、センスのある質問とない質問があるなと思います。

 

「佐藤さんの場合はどうだったんですか?」

センスのない質問に順位をつけるとすると、すぐ「佐藤さんの場合はどうでしたか?」ときいてくる人は本当センスないなって率直に思います。これは優勝。masterpiece。

 

最近は、弊社の講座に興味がある方に対して、私が事前に説明と体験コンサルティングを行っているのですが、いろんな人がいて面白いです。たしかに、提供者(私)に興味があるのはわかりますが、かといって「佐藤さんの場合はどうですか?」とことあるごとに質問をする人は、ものごとを抽象的に考えるスキルが弱いんだろうなと思います。

 

いっぽうでセンスのある質問は、「自分の場合だったら、こういう状況なので私はこう考えるのですが、どうですか?」のようなものです。仮説を立てた上で自分の状況も伝えてくれる人は、具体的に自分はどうしたら良いのか?というプランニングを立てる癖があるなとわかるので、とてもセンスがあると感じます。「自分と同じような事例はありますか?」「その事例で、自分とはここが条件が違うと思うのですが、どうでしょうか?」など。

 

たんに丸投げで「わからないので、私の場合を教えてください」ときいてくるひとも、仮説を立てれていない時点でちょっと惜しいですね。

 

前提:その人だからできた

そもそも前提として、私がうまくいっていることは、私だからできた。という面はあります。同じくAさんはAさんだから、BさんはBさんだからできた。ですから、「私はSNSでうまくいきました!もっと自分を出さないと!更新頻度足りてないよ!」とか言われたところで、「そもそもSNSは必要なのか?」という問いかけに対してNOだった場合、それ以前の努力は水の泡になります。

 

では、誰かがうまくいったことは、まったく役に立たないのでしょうか?そんなことはなくて、具体←→抽象を行ったり来たりして、自己事例に調整しなくてはいけません。ピンとこないですか?その場合は抽象思考が得意な人にアシストしてもらうことをお勧めします。苦手な人は本当に苦手ですから。努力で全ては克服できません。

 

たとえば、本を読んだりと自己学習をして、その内容を自分の事業に落とし込もうと涙ぐましい努力をしている人がいます。けれどうまくいかない人は、本に乗っていることがそっくりそのまま使えるような情報じゃないと、「やっぱり私の場合は当てはまらないのかも…」となって意気消沈してしまいます。もったいないですよね。

 

そうではなく、自己事例に落とし込めていない。もっというと、自己事例に翻訳できていないだけです。訓練でも多少できるようにはなりますが、遺伝的にある程度抽象思考能力は決まっているといいます。つまり、今できなかったら手っ取り早く誰かに頼るか、あるいは抽象思考が不要なビジネスに切り替えることをすると良いです。

 

気づいてたらまだマシ

抽象思考能力がない事に気づいていればまだマシで、ひどい人になると私の事例を聞いて「うわぁ、これは私にもできそうです!やってみます!」と晴れやかな顔になる人もいます。

 

いやだから、あ、あなたと私は前提が違うでしょうが!(「こ、子どもがまだ食ってる途中でしょうが!」と同じテンションでお願いします)と、伝えても時すでに遅し…。いくらいってももう耳に届いていないので、これではいかんと思い、今後は私の事例はあまり話さない事に決めました。答えてあげると、ぱぁっと表情が明るくなって、その場の不安が取れるのはわかっているんですけどね。たんに気分だけ良くしてあげても、結果が出ないと何の意味もないので。

 

質問のうまさは、仮説検証のうまさと相関していると、私は考えます。「質問力」について、自信ありますか?良い質問は、人生を変えますよ。いやほんとに。もちろん講座等では詳しく解説しているのですが、それ以外でも直接お会いすることがあれば、ぜひ秘訣を聞いてくださいね(そもそも人前に出ないんだけど。笑)。

 

私も人に助けてもらって、人に聞きながらだんだん事業を成長させてきたほうなので、うまくいかない時の気持ちはわかるつもりです。

 

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