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2017.09.08

「起業=ファッション」では乗り切れない

こんにちは。マーケティングコンサルタントの佐藤友子です。昨日は講座を開催してきました。メルマガの講座なのですが、「リストビルディング」「リストマーケティング」と言って、ざっくり言うと「見込み顧客との関係性を深くしていき、商品購入につなげる」という仕組みについての講座でした。

講座詳細は→こちらから。直近ですがまだご参加いただけます。

 

稼げない起業家の共通条件

 

私が講座やコンサルティングをするときの一番の喜びは「クライアントの成果が出たとき」、一番モチベーションが高まるのは「クライアントの中での『〇〇のためにこの仕事をやりたい』という強い動機を見つけたとき」です。だから、「自立するために起業したい」というニーズが満たせません。このご相談が私にとっては一番辛いです。

 

なぜなら、いくら商品の種を持っていても「お客様のために企業努力する心づもり」がまだないからです。だから、仕事に対してのモチベーションがそもそもなくて、そのうち辛くなっちゃうからです。例えば、「お金が欲しいから歩合制でお給料も高いホステスを始めた」という場合、お金が欲しいからホステスをするのはいいのですが、ホステスの仕事にやりがいを見つけるか、好きじゃないけどプロフェッショナルとしてコミットするか、稼げるようになるにはどちらかです。そしてこれは従業員の場合です。事業主や経営者としては、さらに以下の視点が必要になります。

 

ビジネスの本質が価値提供だと考えると、なぜ、経営者は儲けることができて、従業員が儲けることができないかがわかります。誰もが何かを提供する代わりにお金を稼いでいるわけですが、両者が提供しているものに大きな違いがあります。

従業員が提供しているのは自分の労働力であり、自分の時間です。時間を提供する代わりに、給料をもらっています。だから、提供した価値に応じてもらえるお金が増えるわけではありません。

起業家.com様より引用

 

つまり、時給で労働力を提供しているのが労働者であり、「何をどのくらいの量すればいいのか?絶対失敗しない商品ややり方は?正しい手順は?」という手段を重視する視点になってしまいがちです。ですが経営をうまくいかせるために一番必要なことは、「価値の提供」ができるものをどのように模索・開拓するか?という「テスト」なのです。この数・質・量がものを言います。なぜなら、既存の商品にはない価値を作り出さなければ、売れるようにならないからです。

 

という視点で考えると、「自立」は済ませてから起業や独立を考えていただくことが一番いいと私は考えます。自立したいのであれば、まずは企業に就職して、価値提供・創造とは何か?を学び、それを自分がやりたいことで再現することを始めてみるといいです。

 

稼げる起業家の条件

 

一方、「独立したい」というニーズはまた違います。私が起業して、これまで500名以上の方の前で、講座なりセミナーなり、コンサルをさせていただきました。(ちょっと数えてみた)かつ、お会いした経営者の方々もたくさんいらっしゃいますが、稼げる・業績をあげれる経営者の方々は、自らの意思で「独立」を選択し、自分がやりたいことと顧客が求めていることのバランスをとるために「テスト」を欠かさず躊躇せずできる方でした。つまり従業員目線と逆で、「何をどのくらいの量すればいいのか?絶対失敗しない商品ややり方は?正しい手順は?」を自分で探し出すリスクと旨味を、両方受け入れているのです。

 

もちろん最初から、めちゃくちゃしっかりしてる人も少ないと思います。私も最初はめっちゃビビりでしたし。。お金払って結果に結びつかないの怖えーー!って思ってたし。笑 でもこの姿勢を育てていけるか?ってところが重要で、育てていければいいんじゃないかな?って思います。従業員の姿勢のまま、経営者の結果だけ得るっていうのは都合が良すぎることなので、そのメンタリティーを見直して、徐々に経営者思考になっていけばいいんじゃないかな?って。

 

そんなわけで、受講者様の「経営者思考」に触れた時、最高に私は「お力になりたいっ!!」っていう思いが発動します。本当に、昨日の講座の参加者の方々も、本当に素晴らしい方ばかりだった。こんなことを言うと、「佐藤さんの講座って、立派な人しか行ってはいけないのでは・・私、行ってもいいのですか?」っておっしゃる方もいらっしゃるのですが、いやいやそんなことはなくて、今の事業規模とかは関係なくて、「今ココ」の自分から成長していく、経営者思考を育てていく意識があれば吸収できる内容です。

 

「ファッション起業」はボロが出る

 

大事なことは「自らの意思や欲」と「顧客のより良い未来」に向けて何をするのか?ということです。10年くらい前までは起業するって言ったらほぼほぼ実業しかなかったので資金が必要だったし、株式会社設立にも2005年までは資本金1000万円が必要だった(新会社法により、今は1円でもいい。さすがにそれだと信用問題の点で現実的ではないと思うけど、、)。今は店舗を持つ必要もない形態も多く、WEBで集客できたりする。参入の壁があまりにも低い。これはいいことでもあるが、「従業員の姿勢のまま、経営者の結果だけ得たい」と、意図しなくても思ってしまい、結果うまくいかない人って多いのでは?と思うんです。

 

お金持ちになりたいなら、経営者か投資家が一番いいと思います。だけど「理想のライフスタイル」を叶えるために起業する、つまり「ファッション起業」だと成功が難しいんです。「起業しているというライフスタイル」が欲しいから起業する。それでもいいです。お客様や世の中に価値提供ができていれば。でも結局、「顧客が何を求めているのかわからない」なら、価値提供ができないので儲かることはないのです。「社長ってかっこいいから社長になりたい」が動機でももちろんいいです。顧客が求めている価値を生み出して提供することさえできれば。

 

 

3にも4にも価値提供。4の5の言わずに価値提供!です(しつこい。笑)。そしてそれは「自ら顧客の立場に立ち、自主的にリサーチする」という姿勢なくしては成り立ちません。「自ら」がポイント。黙って立って待ってたって、お客様はドンピシャな言葉では教えてくれません。

 

「ファッション起業」の域から抜け出せなければ、いつまでたっても利益を生み、顧客にも感謝される。そんな商品を提供することは不可能です。つまりもうかんないし、仮に儲かったとしても、顧客にクレームを言われ、2chで叩かれ、お金以外のもので残るのは、利害関係で成り立ってる人脈だけ。私はこんなの嫌だなって思います。病院という場所でたくさんの方々の人生に関わらせていただき、「お金なしでも残るもの」を構築していくことが真の幸せだと思うからです。(お金自体は必要だし、価値の値と考えるといっぱい稼いだほうがいいけど、お金>自分 になっちゃいかんなと)逆に考えれば、常に自分は「どんな価値提供をしてるのか?」って考えていけば、まっとうでお客様にも喜んでいただける、そんな商品が提供できると思います。

 

もしあなたにお悩みがあれば、コンサルティングでお力になりたく思います^^

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