「実はできてたってことですよね?」という愚問
こんにちは。佐藤友子です。私はコンサルタントの前職は看護師なのですが、看護師期間も含め、多くの人と会ってきました。そこで、成果を出せない人がしがちな「愚問」がいくつかありますので、今日は一つ紹介します。
(ブログランキングの応援ありがとうございます。今日は成果を出せない人が言う口ぐせについてです)
「実は・・・」
結論からいうと、
「私って、実は〇〇が知らないうちにできてたってことですか?」
って言ってくる方がいて、これが愚問です。実際は、半分あっていて、半分間違っています。
例えば、「集客にはブログを使った方が〇〇さんの場合は良いですね。具体的な使い方はこうでこうで〜」とアドバイスをしたとします。その時に、「ああ、私は実は、自覚はなかったけどできてたってことですか?」と返答する方がいるんです。
答えは、「できている部分もあるし、できていない部分もある。」です。さらにいうと、できていない部分を実は軽視していたり、目に入っていなかったりするので、中途半端な出来なのです。
こういう返答を聞いて思うのですが、そもそも「なぜうまくいっていたのか?」「再現するにはどうすれば良いか?」などがキチンと答えられないようでは、決して「できている」と言えません。「できてるわー」と自分を無意識にでも過剰評価していて「愚か者がーーーーーー!!!」と、TDLのインディジョーンズのアトラクションの、岩がゴロゴロくる所のセリフが聞こえてきそうです。
※適切な画像が見つからなかった。笑
〇〇を自覚する人ほど伸びる!
これは私だけの統計ではなくて、さまざまな研究などからも出ているデータのコンセンサスといってもよいくらいのことなのですが、みずからの「無知の知」を自覚している人の方が伸び代が大きいです。
「なんちゃって出来てる」の人は、確かに出来ている部分もあるので、最初は伸びが早いです。ですが、出来ていない部分を受け入れようとしない(そもそも盲点になって見えてない)ので、すぐ伸び悩みます。
つまり、「それ知ってるしー」といってふんぞり返らず、「自分にはまだ知らないことがあるかもしれない」と思いながら学ぶということです。私も人の話をきくときは、「自分にも知らないことがあるかも」と思いながらきくようにしています。
相手が自分より知識があるとかないとかは関係ありません。「この人は自分より下だし」と、もし思ってしまったとしたら、その気持ちが愚かなのです。他人はどうあれ、結局解釈するのも学ぶのも自分なわけです。だとしたら、他人の話を聞いても自分に落とし込めない、自分自身の考え方が良くない。ということになりますね。
結論ですが、「知らないうちにできてたってことですか?」というのは、自分の能力を証明しようとしているだけで学ぶ姿勢がない時に出ることばなので、結局頭に入ってこない。つまりよい気分になるだけで成長していない。ということになりますね。
こういうことをさけるために、自社の講座では「学び方」から伝えています。そもそも、義務教育で育った私たちは、実は「本当の学び方」を知らないのですよね。あなたは大丈夫ですか?