USPが実は要らない理由
こんにちは、マーケティングコンサルタントの佐藤友子です。顧客は絞ったほうがいい!と言います。確かにそれはあってます。めっちゃ大正解です。だけど絞りすぎてよくわかんないコンセプトになってる人もいたりします。その落とし穴について探ってみました。
USPってご存知でしょうか?
- Unique・・・・・・・・ユニーク → 独自
Selling・・・・・・・・・セリング → 売り
Proposition・・・・・・・プロポジション → 提案
の略称になります。そしてこれを作るには「絞る」ことが重要だと言われています。ですが「独自性」にこだわりすぎて、何のこっちゃ??な商品になっちゃっても意味がないんですね。
例えば、『30代こじらせ女子のための「魔法の愛されメソッド」』とかいう商品があったとします。ココで30代と限定したい人は限定すればOKです。ですが30代じゃない人は?「愛され」じゃなくて恋愛をうまくいかせたい人は?魔法にピンとこない人は?ってなると、顧客を「絞る」ではなく「取りこぼす」ことになります。この違い、わかりますでしょうか?お客様を悩ませたり、これ私のことじゃないんだなぁ〜って思わせちゃNGってことですよね。
なぜこんなことが起こるか?と言うと、「限定」するからこうなります。恋愛はこじらせてるけど、30代じゃないから私は対象じゃない。愛される方法が知りたいわけじゃない。魔法にはピンとこない。ってなると、この「限定」には当てはまらないなって思われちゃいます。一方、「〇〇な時」という「条件」に変えてみると、絞りつつも取りこぼさないコンセプトや商品名が作れます。
例えば、『恋愛をこじらせてしまう時の7つのヒミツのメソッド』みたいにすれば、「恋愛をこじらせてしまう時」→どんな年代でもある。 7つのメソッド→具体的で試せそう。と、イメージを変えることができます。つまり、「恋愛をこじらせてしまうことがある女性みんな」がターゲットということです。絞ってるのに広いでしょ?これが正解で王道です。
商品のコンセプトは具体的な方がいいですが、マーケットの広さや成長性、受け入れやすさなどからも考えると、『王道』を狙うのが実は一番いいのです。USPはそういう意味で言うと、要らないとも言えます。(絞り方を間違えなければやった方がいいと思いますが)
現代の傾向として、USPが尖り過ぎていてよくわからないもの=ダサい・怪しい→要らない。って思われちゃいがちです。目安としては、雑誌に乗ってない言葉は使わない方がいい。と覚えておくといいと思います。
「限定」ではなく「条件」にシフトしてみる。ぜひやってみてくださいね。
ご自身で考えるのが難しい〜って方はぜひ個別のコンサルティングにお越しください^^私も一緒に考えます。