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2020.05.30

漫画アプリはなぜ4話ずつなのか?

こんにちは。佐藤友子です。突然ですが、あなたは漫画を読みますか?私は結構読みますね。最近は「漫画アプリ」で無料や手軽に読めたりしますが…そのからくりについて考えたことはありますか?

 

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(ブログランキングの応援ありがとうございます。今日は漫画アプリとビジネスについてです)

 

仕組みを使うがわ、仕組みをつくるがわ

ビジネスのヒントなのですが、ぜひ自分がよく使うものがあれば、その「仕組み」を考えてみてください。自分のビジネスのヒントになるものがたくさんありますよ。

 

それで、私はリサーチ&趣味に漫画をアプリで読むのですが、ほとんどのアプリが1日にだいたい無料で8〜10話くらい読めます。しかし一気に読めません。たとえば9時に4話、21時に4話読めるようになるなど、12時間に1度チケットが回復するような仕組みです。

 

このチケットをためておければ良いのですが、無料のチケットは12時間で消滅してしまいます。どういうことかわかりますか?1日に8話読みたい場合は、最低でも12時間に1度はアプリを起動しないといけません。これが漫画アプリの「仕組み」のひとつですね。なぜこのようになっているのか、考えたことはありますか?

アプリとはまったく関係のないドアラ先生。夫がテレワーク中にZOOMで背景にするために描きました(笑)。職場に野球ファンが数名いるらしいので準備してたのですが…自宅の通信環境が脆弱でやむなく放映できませんでした。私も横に描いてみたのですが、B級チェブラーシカみたいになってしまった。

 

単純接触効果の応用

マーケティングの基本でよく活用されますが「単純接触効果」というものがあります。「ザイアンス効果」ともいわれていて、アメリカの心理学者ロバート・ザイアンスが1968年に発表して有名になった法則です。職場恋愛があるのも、この効果だとか、そうでないとか(笑)。

 

漫画アプリの例でいえば、12時間に4話ずつチケットが回復するのではなく、24時間に8話ずつ回復しても良いですよね。その方が一気に読めるので、ユーザーにとっては親切かもしれません。けれどそうしないのはアプリの使用頻度を上げるためです。また、一気に読めると飽きてしまうこともあるため、「ちょっと物足りないからもっとほしい」というちょうど良い度合いが「12時間に4話」なのでしょう。まるでポテトチップスの塩加減のよう。

 

このようにしてちょっとずつ注意をうばわれ、知らないうちに頭の中の比率の多くを占めるようになるのです。少し強い言い方をすれば、中毒のような感じですね。おかげさまでもう私は「ベルセルク無限中毒」です(笑)。

 

というわけで、私たちビジネスを展開する側からすれば、まんまと中毒になってしまうのではなく、顧客や見込み顧客を中毒にさせる仕組みをつくるのが、すぐれた仕組みと言えるでしょう。たんに「素晴らしいサービスだからマネしよう!」だけではビジネスとしては不十分なのです。逆に言えば、だからうまくいっていないとも言えましょう。

 

でも、「中毒にする」なんてお客さんを搾取しているのでは?

と思う人も一定数いるようです。たしかに、気持ちはわかります。ではどう考えたら良いのでしょうか?そしてどのようなことを行うのがより良いのでしょうか?答えは簡単です。簡単なのですが、こういうことがわからないと、ビジネスをどう構築して良いのかわからなかったり、お客さんに悪意があるととられて、クレームが多発してしまいます。結果、ずっとジリ貧だたり罪悪感を感じてビジネスをするはめになるのです。

 

具体的な答えは、さすがにここでは言いません(笑)。個別事例によって異なることも多いため、基本的な考え方と具体的な方法については、実際に弊社の講座で提供しています。興味がある方は、説明会も開催しているのでぜひ参加してみてください。共に学べると嬉しいです。あ、無理にオススメしないのでご安心を(笑)。

 

まぁ、別に弊社の講座じゃなくても良いのですが、そのような「仕組み」からちゃんとテコ入れしてくれる人をぜひ見つけてアドバイスをもらってくださいね。ちょっと考えてみて思いつかない場合は、時間をかけても自力ではムダですから。

 

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