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2020.08.17

「そこそこ病」という病

こんにちは。佐藤友子です。私は勝手に「そこそこ病」とよんでいる病があります。とても雑に説明すると、そこそこの収入や収益(月に100万円とか200万円とか)をあげると、急にふんぞりかえるという、世にも不思議な病的状態のことを指します(笑)。

 

月商100〜300万円くらいは誰でも稼げる?

冒頭にちょっと嫌味みたいな表現をしてしまいましたが(笑)、一度に2000万円とか、いわゆる数千万円前半くらいの売り上げならば、ちょっと頑張れば立てることができます。また、月に100万円〜300万円くらいの仕組みであれば、はっきりいって従業員ゼロでもいけたりします

 

会社員から起業する人なんかは、だいたいいわゆる「7桁」100万円代のお給料ってもらったことがある人はほとんどいませんから(私も会社員時代の月収はボーナス分も入れてならせば、だいたい50万円くらいだったし)、この「桁が変わる」という経験をすると、なんかよくわからないけれど調子に乗ってしまう人がいます。

 

「自分はすごいんだ」「他のみんなと違うんだ」と勘違いして、勝手に「自分以下」と判定した人を見下すんですよ。その人がすごいのではなくて、たんにやるべきことをやってきたからの結果ですし、お客さんに支持されたことや、その他助けてくれた人々の存在があったことを忘れて、ふんぞりかえります。いわゆる「調子の乗る」というやつですね。

 

転落していく「そこそこ病」の人々

この「そこそこ病」というのはけっこうに難病でして(笑)、ここから抜け出せない人は、ずっと抜け出せません。これが大問題なのですが、なまじっか自分が「できる人だ」と思っているので、急に人のアドバイスを聞かなくなったり、自分よりも売り上げ規模が少ない人を見ると「こんな人から学ぶことはない」と見下したりします。なんか、もう人としてどうなのってツッコミたくなりますよね(笑)。

 

重要なポイントは、自分の段階をあげたい時には、自分の中のルールを変える必要があるという法則性があるということです。にもかかわらず、人からの意見を聞けなくなるのでずっとマイルールに縛られ続けているから次の段階にいけない。結果、ずっと「そこそこ」どまり。自分が停滞している間に、見下していた自分より下だと思っていた謙虚な人たちが、自分を追い抜いていくのです。自分がくすぶっている間に。です。

 

そしてそういう気質のある人は元々プライドだけは高いので、なかなか人に助けを求められず、プライドの高さゆえに後に引けません。こうなるとコインの裏が出ても表が出ても負けるゲームをしているようなものです。本人が一番辛い思いをしていることでしょう。外から見ていると、けっこう丸わかりですよね。

 

起業→経営にステップアップする時は特にそう

私が数多くの事業主の方々を見て思うのは、いわゆる「立場」が変わるときの節目に苦しむ人が多いということです。たとえば、「会社員」の常識は「起業家」では通用しないように、「起業家」の常識は「経営者」では通用しないものです。こういった時は、どっちみち一人ではやり方がわからないでしょうから、先輩に素直に聞いたりするのが一番です。

 

私も常に、自分以外の誰かに聞くようにしていますし(できれば複数名)、自分よりも売り上げが低いとか、年齢や性別が違うとか、学歴がどうだとかは、いっさい気にせず、シンプルに「よく知っている人に教えを乞う」ただそれだけです。「そこそこ病」にかかっていて、かつプライドが高い人は、どうやらこれができないらしいです(笑)。

 

しかし人間弱い生き物ですから、私も地位や権力をもてば、ふんぞりかえってしまうという可能性はじゅうぶんにあります。謙虚さを忘れてしまった時点で、成長は終わりだと思っているので、私の常に気をつけないと…と思っているところです。どうぞ私がふんぞりかえっていたら、お叱りください。

 

「自分比」でちょっと稼げたくらいで調子に乗ってしまうような器しかないと、結局成長がついてきません。裸の王様になってしまいます。ですから「そこそこ病」のような人ほど、ちゃんと誰かに意見を聞いたほうが良いと私は考えます。

 

もし自覚があるのなら、今こそよけいなプライドを捨てるチャンスです。これは難病ですから(笑)、なおす方の勇気と努力が必要でしょう。それが最高の処方箋です。また、もしあなたの周りに「そこそこ病」の人がいたら…「こんな人いるよねーイタいよねー」と、そっとこの記事を見せてあげてください(笑)。

 

私は嫌味で言っているのではなくて(性格が悪いもんで2割くらいそれもあるけど)、そこそこできる人は素質はあるんですよ。ですからくすぶっている段階を超えると、大きく伸びる可能性を秘めているので、そのきっかけになると良いな。と思っていっているのです。そのままだともったいないですし、自分も辛いでしょうから。

 

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