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2020.08.19

「食べるのに困らない」状態になったら考えるべきこと

こんにちは。佐藤友子です。起業して「食べるのに困らない」という状態になったら、やって欲しいことがあります。

 

食べるのに困らないと、安心してしまう

多くの起業家にありがちなのですが、自分がある程度食べれるようになる。つまり生活できるようになったら安心して、それ以上売り上げや利益の規模を上げようとしなくなるという傾向があります。

 

たとえば、さらに売り上げ規模を大きくするには、広告運用や広報の強化、ビジネスモデルのテコ入れが必要だったりと、手間とリスクがかかることが多いです。また、売り上げ規模が大きくなっていくと、比例して顧客数も増えることが一般的です。

 

そうなると事務管理は税務はもちろん、サポートやシステムなど、ほかにも「自分一人では不十分だ!」と感じることが多いと思います。このような時に「手間が煩わしいから自分一人でやっていけるだけの規模でじゅうぶん」と、現状維持をしてしまう人がいます。

 

これはもったいないと当時に、少し危険な考えてもあると私は思います。

 

「ひとり起業」は実はうまくいかない

私は常日頃痛感しているのですが、「ひとり起業」みたいな状態は、結局うまくいかないのではないか?と考えます。現代はテクノロジーの進歩にともない、情報伝達の速度が早まりました。それに比例して、ビジネスモデルの賞味期限も短くなりつつあります。

 

ですから、「ひとりで食べていける分だけあればいいかな」と思って今は良かったとしても、今後はそれでは立ち行かなくなる可能性があります。簡単にいうと、周りがすごいスピードで成長しているのに、自分だけが現状維持をしているので、相対的に見ると衰退してしまうということですね。

 

よく、育児をお母さんだけで請け負うことを「ワンオペ育児」といいますが、このような「ワンオペ起業」「ワンオペ経営」もけっこう危ないんですよ。だって、その「ワンオペ」してる人が倒れたりしたら、もう終わりじゃないですか。

 

ちなみにワンオペのオペは「オペレーション」のオペですが、手術のこともオペレーションといいます。病院のオペ(手術)だって、当たり前ですが執刀医ひとりでやったら危険ですよね?助手の医師や麻酔専門の麻酔医もサポートして役割分担していますし、看護師や技師もついています。私が以前働いていた病院では、病棟で画像監視もしてましたよ。いろんな立場の人がこうして関わっているから、とどこおりなく難しい手術もできるのです。執刀医ひとりで「ワンオペ」してたら、いろんな意味で無理ゲーすぎますよね?れを起業や経営でやろうってんだからとんでもないことです。

 

なんて…偉そうに言っていますが、実はこれは過去の私なんですよね。「自分ひとり食べていけるだけ収益になればいいや」「ひとりのほうが気が楽だ」と思っていたから、いつまで経っても「ひとり起業」のままだったんですよね。

 

でも上記の理由により、内心はとても不安でしたよ。なので、過去の私のような状態の方がいらしたら、是非参考にして欲しいなと思って、この記事を書いています。

 

流れを仕組みに、仕組みは委任を。

私がおすすめしたいのは、今まずまずうまくいっていることああるのならば、その流れを仕組み化することです。システムを使いまくるとかではなくて、ある程度人の手も介在させて仕組み化すると良いでしょう。理由は、もしあなたがなんらかの理由で事業から一時的にでも抜けざるを得なくなった時に、回るようにしておかないと困るからです。自分がいなくてもある程度回るようにして、さらに今まで自分がやっていた仕事を他の人に委任して、彼らに裁量権をわたすのです。

あなたの手が作業や仕事から離れれば、それだけ時間ができますよね?その時間を使って、新規事業の立ち上げや、これまで進んでいなかった課題に着手するのも良いでしょう。私はそのようにして、時間をつくってきました。けれど最初は、自分の手を離すのが正直言って怖かったんですよ。

 

「自分以外この仕事はできない!」「自分が一番優秀だから、成功率を落としたくない!」と思っているわけではなくて、私はどっちかというと自分にあまり自信がないほうなので、「私がこんなにできてないんだから、まだ委任できる段階じゃない…」って思ってたんですよね(一般的に、委任するとやや質が下がると言われているため)。

 

そのように不安と一緒に仕事も両手に握り締めて、それでいて「忙しい」ってそりゃそうですよね(笑)。そんな時経営者の先輩が仕事の手放し方を教えてくれたんです。「自分もこうやって手放してきたよ」と、私の握り締めていた両手をほどいてくれました。やはり事例があると安心するもので(笑)、それからはちょっとずつ仕事を手放すことができました。

 

さらに委任先の人がある程度のびのびやってくれるような環境をつくると、信じられないくらいのポテンシャルを発揮してくれます。あれ??これ、私がやるより全然いいじゃん!!ってなったんですよね(笑)。こちらからギッチギチにルールで縛るよりも、相手が楽しくクリエイティブに仕事ができるように環境を整えることが経営者の仕事なんだろうか。なんて最近は思います。私は人が生き生きと楽しそうにしているのを見るのが好きなので、仕事というフィールドでそのように感じてもらえると、とても嬉しく思いますね。

 

こうしていくと、だんだんあるべき場所にいるべき人がfixしていくようになります。私も私で、これまでできていなかったキャリアパスをつくったり、事業や会社の方向性についてゆっくり考える時間ができたり、本を読んだり学んだりする時間がとれて、そうすると事業がより安定していきます。

 

ぜひ「食べるのに困らない」状態になったら、

・仕組み化

・委任

これらをやってみてくださいね。仕事に慣れて安定してくると、どうしてもモチベーションが落ちがちです。そんな時は今の仕事が「単なる作業」になっている可能性があります。だから「意味が見つからない」というようになりがち。そして「私はこんなことをしていて良いのだろうか…」と不安になる。そうなってきたら、ステップアップのサインでしょうね。逆に言えばこの状態を放っておくと、ずっと不安のままでしょう。

 

仕組み化や手放しが苦手でしたら、どうぞご相談くださいませ。何かお力になれることがあれば、嬉しく思います。

 

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