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2020.09.03

私は、左右がわからない

こんにちは。佐藤友子です。突然ですが、私は左右があんまりうまく認識できません。

 

「左右盲」っていうらしいんだけど

小さい頃はあんまり意識してなかったんですけど、どうやら右と左がよくわからないんですよ私。右翼と左翼は意味があるので覚えられますが(笑)、方向の左右がよくわからない。視力検査なんかも、右とか左とか言わされると、答えるのに大変です。いちいち指をさして、「えーっと、こっちは左?ですよね?」とかいうもんだから、いぶかしがられることもあります。直感的に左右がわからないんですよね。こういうのをどうやら「左右盲」っていうらしくて、正確にはゲルストマン症候群というものの一部らしいです。

 

まぁこのように、ぎょうぎょうしく症状名がついてしまうと、なんだか特別なように感じますが、とくにひどくなければ障がいというほどでもないらしいです。このような「名もなき不具合」をかかえている人は、たくさんいるんだろうなぁと思いました。

 

そもそもゲルストマン症候群なんて、マイナーすぎて脳神経の授業で習った記憶がないし(私が忘れてるだけかも。笑)。

カーナビとかで「その先30Mを右です。」みたいなアナウンスがあるじゃないですか。もう怖くてムリですね。車を運転できる気がしなかったので、運転免許も持っていませんし、とる気もありません(笑)。

 

あ、一応コンサルティング業務を行う立場なので自分のことを弁解しておくと(笑)、計算や分析は問題なくできるし、空間認識もできるのですが(なぜか上下はわかる)、左右を言葉で言われた時だけ理解にタイムラグがあります。

 

生まれ持ったものは、変えられない

生まれ持ったもので変えられない脂質や素質というものが、誰しもあります。たぶん、私が左右を素早く認識できる日は、一生こないと思います(笑)。けれど、それで生活に大きく困っているかと言われれば、あまり思い浮かびません。道を聞かれた時は焦りますが…。

 

左右がわからないくても、問題なく生きていけるもんです(笑)。重要なことは、そういったことをコンプレックスだと絶望することだけは、もったいないからやめてほしいなと思います。

 

たとえば、私が左右がわからないことで得していることもあるんですよ。素直にわからないことをわからないと聞ける姿勢が昔から(比較的)あるところや、決まったやり方通りにやらないといけない!という思い込みは少なく育ったようには思います。こと左右に関しては、毎回新たな気持ちで臨まざるを得ないもんで、新しい発見があるんですよ。

 

むしろ、古いしきたりとか慣習なんていうものは苦手でしたので、新しいものに興味がありましたし、慣れるのも早かったです。適応性があるんですかね。逆にいえば、田舎の閉塞的な文化のなかで生きていくのはなかなかしんどかったです。私の実家は北海道の田舎なのですが、ここでは生活ができない!と思って高校を卒業したら上京しました。いやぁ、東京は自由でよいですね(地元や実家は好きなのですが、田舎の文化が性に合わないんですよ)。

 

弱みを強みに変えれる文化になったら良いな

このように、若干性格特性の部分もあるかもしれませんが、「自分の中で変えられないもの、変わらないもの」が、強みとして活きてくる状況はないか?活かせる状況はないか?と考えてみてはいかがでしょうか。

 

日本の教育なのか文化的背景なのかよくわかりませんが、我々は「平均点」の文化で育ったので、どうしても「他の人より劣っている」「遅れをとっている」と思うと、コンプレックスを感じてしまう傾向にあると思います。そして、その部分を必死に隠そうとするのです。

 

そうではなくて、もしかしたら他人からみたり状況を変えると、ものすごく魅力的になることがあるんですよ。みにくいアヒルの子みたいな感じでしょうか。私は「平均点」の文化ではなくて、互いの凹凸をうまく生かしあい、補完しあえるような、そんな文化が浸透する世の中が来るとよい。そう思っています。単純に、そのほうが幸福だと思うんですよね。

 

とくに「コンプレックス」だと自分が思って抱え込んでいることほど、強みとして活かせたら最高だな!と私は思います。ですから、私がコンサルティングやアドバイスをする場合には、「その人らしさ」を考えるようにしています。変えられないものを変えるのではなくて、持って生まれたものをうまくいかすほうが、結果も出るからです。

 

これまでの教育や環境のせいにしていたら、今後は「どうせ私は…」とみっともなく言い訳を続けるJJIやBBAになるだけです。そんなの嫌じゃないですか。未来の人類のためにも、生きやすく発展しやすい文化を残していくべきではないでしょうか(と、ぎょうぎょうしいことをちょっと言ってみる)。何より、「今の自分の人生」がかわいそうですよね。

 

ただし、弱みを強みにとはいっても、程度があるのは事実です。たとえばADHDの方は落ち着きがない、衝動的と言われるいっぽうで、行動力がある、枠に囚われない発想をする、スピードが速いという特徴もあります。これらを活かせる場面もあれば、どうしても活かせない場面もあると思います。ダウン症やサヴァン症候群の人は特定の才能に秀でていることもあるいっぽうで、先天的な病気になりやすかったり、人の多い環境がストレスだったりします。

 

このように、日常生活上で不便が生じてくる場面は確かにありますので、その点は別に対策されるとよろしいかと思います。この機会に、ぜひ自分が弱みだと思っているものを見直してみてくださいね。何か資産になるかもしれません

 

 

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