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2020.09.06

結局、お金がないんですよね?

こんにちは。佐藤友子です。今日の内容は、読んでいてちょっと嫌な気持ちになる方がいるかもしれないので、それでも良いよという心が広い方のみお読みください(笑)。

 

「お金がない!」をごまかす人

私は看護師をしていた時代から、様々な人の相談に乗ってきましたが、「本当の悩み」を隠して嘘をつく人について、とても残念でもったいないなぁと思います。

 

たとえば、欲しいものがあった時に、本当はお金がなくて買えないのに「今は時期じゃない」「買わなくても他のもので代用できる」「自分は買わなくても大丈夫」などと、自分に嘘をつくことです。

 

これは本当によくあることで、たとえば病院だと、本当は薬を飲まずに病状が悪化したのに、「忙しくて寝てなくて」「食生活がちょっと」みたいなことをいったりする人がいます(一例ですが、薬を飲まなかった=だらしないやつだと思われるのが嫌だ。みたいな気持ちがあるので、外的要因のせいにするのです)。このような場合入院すると、食事・生活・内服などの管理をすべて行うので、改善はします。

 

ただし、本人がやっぱり薬を適切に飲まない場合、また体調を崩して再入院…というような方がたくさんいらっしゃいました。もちろん、すべての患者さんの病状悪化の原因が内服管理だけではありませんが。

 

様々な悩みに関してもそうで、「本当にその問題に影響を及ぼしている原因」に対してアプローチできないと、何度も何度も同じような問題が起こります

 

こと事業においては「お金がない!」をごまかす人は、率直にビジネスにおいては損をしています

 

見栄はってどうすんだ問題

たとえば、プライドが高かったり、食べていけるだけの収入はあるという人にありがちなのですが、「お金がない」と素直に言えない人がいます。

お金とは、事業においては血液みたいなものです。たえず循環し、事業を健全に保っているものですから、血液のようなもの。ですから、あって当たり前なんですよ。

 

しかし、事業上多くの事業主や会社が、この「資金繰り」に大きな問題を抱えています。それ自体は、恥ずべきことではありません。体調だって崩すことが恥ずかしいわけではないですよね。そういう時もありましょう。そうではなくて、大問題を抱えているのに、「これが問題である」と認められない・ごまかすことが問題なのです。もっというと、認められずに他の問題に逃げて、放置することが大大問題、致命傷です。

 

そうすると、どうなるでしょうか…。生き物は血液がなければ…。つまり、事業において「お金がない」ということは、死を意味すると言い換えても過言ではないのです。

 

特に、数年くらいは事業主やフリーランスとして食べて来れたりとか、形だけでも会社の代表になっているような場合(個人事業主に毛が生えたみたいな感じですね)、「私はやってこれた」という妙な自信がついてしまう場合があります。これが厄介です。プライドが邪魔をして、素直に自分の課題を認められないのです。

 

見栄を張ることと、事業上生き延びること、いったいどっちが大切なのでしょうか。見栄のほうが大事だという人は、その地点が自分が到達できる最終地点(つまり上限)だということです。

 

「お金がない」って言ってくれれば、相談に乗るのに

たとえば、弊社で提供している事業主・経営者向けのカリキュラムがあるのですが、人によっては高額に感じると思います。「参加したいけど、お金がない」と素直に言ってくださる方には、それだけ事業改善をしたい気持ちがあるのでしょうから、お支払い回数などの相談に乗ったりしています。

 

また、事業をすでにされている方であれば「入金が速い仕事」とその方法なんかも、その場で具体的にお伝えしています。そうすれば、講座の参加費云々は別にしても、「お金がない」という状況を、早めに打破することができるからです。

 

しかし…本当はお金がないのに、それを言いたくなくて「まずは自分は自力でやってみるタイプなので」などと言って断ってくる方もいます(もちろん、体の良い断り文句の場合もありますが)。

 

まぁ、自力でやってみてもできないことはないでしょうが、時間はものすごくかかります。たとえば数年同じような状況なのであれば、きっと今後も同じようなペースで進むでしょう。貧血を解消するのに、自力で調べて自力で改善しようとするか、専門家に知恵と技術を借りて最短で改善しようとするか?というようなプロセスの違いを理解しているのであれば、それで良いと思います。

 

その場合は、「本当はお金がないんですよね?」と言われることを本人は望んでいないと思うので(笑)、入金の早い仕事やその具体的な方法なんかもお伝えしていません。お節介でしょうから…。

 

つまり、こういう人が一定のところから事業改善ができない本当の問題の、さらにボトルネック(根本問題)は、「事実を認められない無駄なプライドの高さ」にあると言えましょう。なまじっか食べていけるだけのスキルがある場合は、この段階を乗り越えることができないと、一生今のままを維持し続けることになるでしょうね。

 

自覚がある人は、早急にその症状を対策を知っている人に告白し(笑)、対策をうってください。困っている時、ピンチな時に誰かに素直に頼れるということも、事業主や経営者には必要な資質であると私は考えます。

 

私も常に、調子には乗らないように気をつけたいですね。

 

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