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2020.11.25

女王蜂のDNA

こんにちは。佐藤友子です。突然ですが質問です。あなたは才能や強みを、どこまで活用できていると思いますか?

 

占いや鑑定に物申したい

こんなことをいうと、嫌悪感を感じる方がおられるかも知れませんが、私は人にラベルを貼るのが好きではありません。たとえば、米国最大規模と言われるリサーチ会社のギャラップ社が提供している、ストレングスファインダーや、または性格診断のようなものを誰でも一度はやったことがあるのではないでしょうか?

 

こういった自己分析のツールは、私も参考にする反面少し危険性も感じています。何が危険なのかというと、自分に「私は〇〇な人だから」とレッテルを貼ってしまうことです。

 

たとえば占いや鑑定なども似た性質があって、天秤座でO型(←私です)は平和主義で大雑把だとか言われると、自分はそういう一面があると思い込むことがあります。

 

テクニックの話をして恐縮ですが、占いや鑑定は「コールド・リーディング」という技術が使われていたりします。占い師の他に、メンタリストなんかもこのテクニックを使うのですが、コールド(準備なしの)リーディング(読みとり)という意味でして、「どうしてこの人は自分のことがこんなにすぐにわかるのだろう?」と思わせるような手法です。

 

占いでいうと、「O型の人は大雑把なところもあれば、こだわりが強い部分もあるでしょう」と言われると…まぁだいたいが当てはまりますよね(笑)?そうして自分のことを「私はO型だから」というラベルを貼ってしまうのです。そういえば昔、小室哲哉の歌の歌詞に「情けないようで、たくましくもある」というのがあったような…。これもコールドリーディングなんだろうか。さすがTK…。

 

ですから、占いや鑑定、分析ツールが悪いと言いたいのではなくて、「ラベルを貼りっぱなし」にするのがよくないということです。

 

女王蜂のDNA

では、私たちは自分のことをどのように知って、どのように生かしていくべきでしょうか?私がラベルの貼りっぱなしがよくないと考える理由は、可能性を止めてしまうからです。

 

あなたは蜂の生態をご存知でしょうか?蜂は巣を作って集団で生活し、主に「女王蜂」「オス蜂」「働き蜂(メス蜂)」の3つの役割があります。女王蜂は卵を産むのが主な役割で、働き蜂よりもひとまわり体が大きく、1〜8年も生きるそうです(働き蜂の寿命は半年、オス蜂は2ヶ月程度)。オス蜂は繁殖、働き蜂は蜜の採取や巣の掃除、幼虫の世話などの役割をになっています。

 

オスとメスが違うのはわかるとして、女王蜂は特別なDNAを持っているのでしょうか?言い方を変えると、生まれた時から特別な存在だったのでしょうか?

実は、女王蜂と働き蜂のDNAは一緒だそうです。ではどうして一部の蜂だけが女王蜂になるのかというと、巣の中で孵化する場所が違い、与えられる食べ物が違うことで、女王蜂になるのだそうです。その引きがねになるのが、蜂にとってはローヤルゼリーなのだそうです。

 

私たちの「ローヤルゼリー」はなんだ?

私たち人間と蜂がおなじとは言いませんが(笑)、私たちの才能やスキルも、環境次第で開花もすれば潰れもします。女王蜂がよくて働き蜂がダメというわけでは決してないです。同じ遺伝子をもっていても、それが活性化されるかそうでないかは条件が重要なのだということがポイントです。

 

蜂にとってはローヤルゼリーがトリガー(引きがね)になるようですが、私たちもそれぞれ、ローヤルゼリー的なものがあるはずです。私がコンサルティングやアドバイスをするときにも、「この人は」「この会社は」どうなれば最高なのだろうか?そのためにはどんな環境が必要だろうか?という根本的な部分から考えて、ノウハウの提供を行います。しかし、どんなに良いノウハウを提供しても、根本的な部分がズレていると逆効果にすらなります。

 

おそらく、本を読んでもコンサルや講座を受けてもなかなか結果が出ないという人は、こういった「最適化」がされていないからなのではないかと考えます。とてももったいないことです。

 

「どうせ自分は…」とラベルを貼ったり、または「自分はできるはずだ!」と現実を見ないフリをして、モチベーションセミナーなどでやる気のブーストをしても、結局は自分のローヤルゼリー的存在がわからないと、いつまでたってもせっかくの才能が開花されずに眠ったままです。

 

そういった時は、見極めが得意な人にアドバイスをもらうなど、自分一人で判断しないのがおすすめです(自分のことは見誤ったりしがちなので)。私もこういった個別化対応は得意なので、弊社の講座等にきていただいたり、ご質問いただくのも歓迎です。

 

とにかく、もったいないので才能を埋もれたままにしないでいただきたいなと、切に願うばかりです。今自分で「なんだかパッとしないな…」と感じる方は、まだ自分にとってのローヤルゼリーが見つかっていないのではないでしょうか。

 

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