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2020.12.07

1.5番煎じをねらえ!?

こんにちは。佐藤友子です。アイデアはあるけれど、どうやって具体的な形にしたら良いのかわからない…という方はいませんか?

 

巷にあふれる「二番煎じビジネス」

「FacebookやInstagramなどで同じような投稿、同じような商品、同じようなページをよくみるのですが、これはやったほうが良いのですか?うまく言えないですが、すごく違和感があるのですが…。」

というご相談を実はよくいただきます。心当たりはないでしょうか?私は職業柄いろんなリサーチをするのですが、確かに量産型ページのようなものはよく見かけますね。なぜこのようなことが起こるのか?というと「結果的に低レベルのテンプレになってしまっているから」です。

 

テンプレートが完全に悪いわけではなくて、質の悪いテンプレートを使うことや、テンプレを使いこなせていない状態が良くない。するとそこはかとなく「二番煎じ感」が漂います。例えが悪いですが(笑)、第一印象で「なんだか清潔感がない感じ」「なんだか貧乏くさい感じ」「なんだか垢抜けない感じ」というあまりよくない印象を人に抱くことってありますよね?

 

それと同じで「なんか二番煎じっぽい感じ」がただよい、結果的に信頼を落としたり売り上げUPのチャンスを逃したりしてしまいます。もっとオブラートに包まない表現をすると「なんだか偽物、パクリっぽい」という印象を与えてしまうのです。

「自分(自社)にぴったり」な商品はどのように作るのか?

とはいえ、世の中で完全にオリジナルで、まったく新しく斬新な商品なんて、実は存在しないと私は考えています。たとえばスマートフォンは電話とパソコンが合体したものですし、「男性専用〇〇」「女性専用〇〇」のようなものは、対象をしぼっただけです。

 

するどい方は気づいたと思いますが、すでに世の中にあるものを組み合わせたり改良したりして「これまでになかったもの」を提供しているだけなんですよね。ですから、すでに世の中にあるものとまったく同じものや類似性が高いものを提供すると「あれ?これは二番煎じ?」となりますし、自社(自分)なりの工夫が多く加えられていれば「これは新しいな」と感じてもらいやすいということは多いです。

 

つまり、二番煎じではなく、1.5番煎じくらいがちょうど良い。なぜ一番煎じ、つまりまったく新しいものの開発をおすすめしないのかというと、すでに誰かがやっていて失敗している可能性があったり、すでに存在する場合がほとんどだからです。

 

世の中のさまざまな商品は、すでにとても洗練されています。素晴らしい商品、いっぱいありますよね?企業努力のうえに、今日の会社や商品たちがあるのです。素晴らしいことですよね。それらの生きた事例に学ばず、まったく新しいものを生み出そうとするよりも、参考にさせてもらいながらとりくんだほうが、良い商品ができます。

 

もっとストレートに言いましょう。売れる商品ができます。お客さんに愛される商品ができます。そっちの方が、よくないですか?まったく新しいものを生み出すのは達成感がありますが、私なら、それよりもお客さんに愛されるほうを選びます。お客さんに貢献できて、売り上げも上がるほうを選びます。

 

正しい商品設計とは?

「そっか、すでにあるものにオリジナリティを加えればいいんだ!」と思いましたか?実はそれは根本的なことが間違っています。正しく商品の設計を行う必要がありますし、もっといえば「自分の意欲の源泉」を見つけるところからやる必要があるのです。

 

私は密かに憤りを感じているのですが…「いかに早くたくさん売るのか?」に言及している情報発信等はあっても、正しい商品設計の方法はほとんど伝えられていません。商品が自社(自分)にフィットしていないと、売れるものも売れないのに…。だから私は「実践型ビジネススクール」では、正しい商品設計の方法を、具体的な手順とともにお伝えし、それに対してのフィードバックもするようにしています。

 

「売り上げ」「集客」がネックだと思っている人は多いですが、実はビジネスモデルや商品がネックであるという方は非常に多いです。その場合は自己判断せず、専門家等のアドバイスをぜひ受けるようにしてくださいね。

 

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