〇〇を愛している人から買いなさい
こんにちは。佐藤友子です。商品をいかに売るか?という話はよく聞くと思いますが、「誰から買うと良いか?」を考えたことはありますか?
そこに愛はあるんか?
アイフルのCMじゃないですが(笑)、「愛」というのは時代のひとつのキーワードだと、私はとらえています。
厳密にデータがあるわけではなくて私の考察となるので、参考程度に聞いていただければと思います。
あなたはなんらかの商品やサービスを購入するとき、何が決め手になりますか?まぁ、用途によりますよね。私は適当に買うものと、販売者の「愛」でえらぶものを分けています。
たとえば、自分に知識が判断基準がある場合、またはとくにクオリティの高さを求めていない場合は、クチコミやデータなどで判断するのが最良と考えています。ちょっと小腹がすいたからチョコレート食べたいなとか、ホチキスが必要だから買おうかなとか。なんとなく直感で買っても良いじゃないですか。熟考してもしなくても、たいして差がないからです。
または商品品質が絶対的な判断基準になる場合も同様です。たとえば、金庫や合鍵サービスなどです。金庫は「開かない」、鍵は「早く確実に開けてくれる」。これらが絶対的な基準になるはずです。
いっぽうで、以下のような場合は「愛」がキーワードになるのではと、私は考えています。
- 自分でも選ぶ基準やその商品のことがよくわかっていない
- 未知のことが多い
- 自分の人生の質に大きく関わる
なぜ?というのを商品設計の目線から紐解いていきましょう。
商品設計のヒト・モノ・コト
よくコンサルタントがヒト・モノ・コトといったりします。いわゆるリソースのことで、使える資源のことをさします。
商品設計をする際も、このヒト・モノ・コトが大きく関わっています。これらのどこかに、売り手が強いこだわりや愛情を持っていると、必然的にクオリティが高くなります。ですから、このどこかに強い愛情を持っている業者や人から購入すると、将来にわたって良い商品が提供される可能性が高いです。
意味、わかりますか?
商品設計をするときに、採算を考える必要があります。では、正確にはこの採算とは、どこから算出されているのでしょうか?案外曖昧なことも多いものです。
- 相場
- 競合や同業
- 自分の時給
- お客さんに聞いて決める
などなど、さまざまな決定基準はあるでしょうが、この根拠はなにか?と聞かれても正確に答えれない人は多いはず。ということは、価格に対しての商品クオリティは、実は業者によってまちまちです。
つまり、ここで論理的に考えると、「なんとなく儲かるからやっている」「自分がよければ良い」と潜在的に思っている人や業者は、商品提供時に「こういうものなので」で対応を定型化しようとしてきたりします。効率を重視するとこうなります。かんたんに言うと、改善する気がない。
あなたも買い物をしていて店員などに「融通がきかないな」と感じたことはないでしょうか?お客さんはヒトなのに、モノのようにあしらわれ、「対応」ではなく「処理」されたと感じるのですね。ちょっと悲しいですよね…。
では、愛があるとどうなるか?を解説していきます。ヒト・モノ・コトとは以下のように大体説明できます。
・ヒト…顧客やスタッフなど、関わる人たちのこと
・モノ…商品そのもの
・コト…提供方法やビジネスモデル
このどこかに販売者のこだわりがあると、必然的に商品のクオリティがよくなるのは、おわかりいただけると思います。私自身が長年個人事業主のサポートしてきて感じることですが、本当に商品やサービスのクオリティが高いのですよ!感動しますよ、まじで。自主的に商売をはじめるというのはそういうことなんだなと思います。
利益は確かに大事ですが、利益だけを追い求めると、利益率をどんどん高くしようとします。結果、顧客からするとコスパが悪くなる。
ここが今日のハイライトですが、利益だけを生きがい、やりがいにしていると、上記のようなことが起こります。ですから利益の他に、ヒト・モノ・コトどこかに強いこだわりや愛があると、そこがやりがい、お金以外の報酬になってきます。
お金自体を追い求めても、だいたい年収2000万円くらいあれば大概のものは買えるので、そこでモチベーションがあげどまってしまいます。しかしモチベーションがないと、商品もサービスもよくなりません。
しかし金銭的報酬以外のものがモチベーションになっていると、好奇心や貢献心がモチベーションですから上限がありません。結果、商品やサービスの質はどんどん良くなります。
ゆえに、ヒト・モノ・コトのどれかに強い愛情がある人や業者から商品を購入すると良いでしょう。損もしにくいですよ(笑)。
私が金にしかモチベーションがなさそうな人や業者と付き合いたくないのは、このためもあります(笑)。