toggle
2021.04.07

【事例】単価300万円の商品で失敗

こんにちは。佐藤友子です。「単価を高くしろ!」とバカの一つ覚えのように言っている人がいますが、それで大きく失敗することもあるのをご存知でしょうか?

 

単価を上げろ!とはいうものの…

事業主や経営者が参加する勉強会での出来事です。たまたま話した方から、「お客さんから債権を回収できなくて困っている」という相談を受けました。

 

この場合の債権は商品代金です。どうやら分割払いに対応しているようでしたが、途中でお客さんが支払わなくなり、フェードアウトしてしまうとのこと。

 

商品が高額だと分割を用意すると良いというのはテッパンなので、それなりに高額な商品なんだろうなぁと思って単価を聞いてみたら…

 

300万円

 

という答えが返ってきました。さて、この商品価格は高いと思いますか?安いと思いますか?妥当でしょうか?

お客さんは誰ですか?

私がその事業主の方に質問した内容はこうです。「お客さんは主にどんな人なのですか?」返ってきた答えは以下です。

  • 独立したい会社員
  • 今の仕事や収入になんとなく納得がいっていない人
  • 年代はまちまち

 

次に、商品の内容をたずねたら「知識がなくてもブログで収益化をする方法」と返ってきました。私は「これはまずいなぁ」と思いました。なぜだと思いますか?

 

理由は、商品と顧客がミスマッチだからです。加えて、オブラートに包まずにいうと、おそらく商品自体も悪いです。意味、わかりますか?

 

商品の適正価格とは?

たとえば300万円の商品価格だとしても、経営者や業者向けの商品であれば話は別です。平たくいえば、投資したぶん以上のリターン(利益)が長期的に見込めれば安いものです。300万円なんてすぐに吹っ飛ぶ金額ですよ(涙)。

 

では…一般消費者にむけて300万円の商品価格というのは適切でしょうか。はっきりいって、この商品内容であれば高すぎます。ブログで収益化している人は確かにいますが、300万円以上収益化するとなると、それなりのテクニックが必要ですし、一朝一夕でできるものではありません。時間もかかりますよ。

 

300万円って、冷静に考えてみると車が買えちゃいません(笑)?ローンで車を買って、しかも車検のタイミングでの買い替えもできないようなもの。さらに毎月支払いをしているけれど、結果がなかなかついて来ずに支払いだけが残る。これでは心が折れますよね…。

 

どうもコンサルタントに価格設定をしてもらったらしく本人は価格を変えるつもりがないっぽかったですが、私ならば既存顧客の調査をして価格と商品内容を見直しますね。このままではお客さんにもいつか愛想を尽かされてしまいますし、経営上も非常に危険です。いったい誰のために商品を提供しているのでしょうか。コンサルタントのためですか?(苦笑)

 

マーケティングにも経営にも失敗している事例でした。今はうまくいっていることを祈るしかないですが…。あなたは「高ければ良い」と無茶な価格にしてしまっていませんか?

 

ちなみに、安ければ良いというわけでもないので、適切な価格設定の方法はちゃんと学んでくださいね。

 

 

友だち追加

 

この記事を読むとあなたの経営力がさらに上がります