起業で夢見て失敗する人の特徴
こんにちは。佐藤友子です。1ヶ月ぶりくらいのブログです。いつもブログは余力で書いているので最近余力がなく…だいぶ久々になってしまいました!これからはまたぼちぼち書けると思います。
痛い目見ますよ
最近「起業したい」という方からの相談が増えています。それは良いことだと思いますが、人によってはかなり危険な勘違いをしている場合があります。
どんな場合に危険なのかというと、起業塾や起業のサポートを「職業訓練」的なイメージで考えているケースです。
コロナのこのご時世ならではなのか、こんな声をよく聞きます。
- 失業したので起業したい
- 自分らしく生きていきたいので起業したい
- 再就職先を探すくらいなら起業したい
どれも悪くないです。ただし現実的に考えた場合、「軌道に乗る前の時間」をシビアに推定する必要があります。巷の起業をすすめるノウハウ等は良い面にばかり言及しており、リスクに触れていないことがあります。
良い面ばかりに着目してしまった場合、時間もお金も失い、痛い目を見ますよ。
起業塾≠職業訓練
職業訓練と同じようなイメージで起業塾に通ったり、ノウハウを取得しようとする人がいます。職業訓練とは「希望する職につくために必要なスキルを習得する訓練」をさします。
たとえば、会計の仕事をしたい場合簿記の資格があると有利ですよね。IT系の会社に就職したいならプログラミングのスキルがあると幅が広まるとか。そんな感じ。
こと起業となると、どんな分野で起業したいのかにもよりますが、「職業としてのスキル」と「事業を構築するスキル」両方が必要となるわけです。
さらに就職の場合は、就職先の会社でもともと「仕組み」ができている場合が多いです。社内の仕組みから集客のルートまで全てそろっている。起業の場合はこれらも一からやらなくてはいけないのです。
収入を途絶えさせないで
しかしながら、「仕組み」をつくるにはかなり時間がかかります。人によってどのくらいの時間を要するのかはまちまちですが、少なくとも軌道に乗るまでに「年単位」で考えておいたほうがよろしいかと思います。
つまり、前述したこれらの理由で起業したい場合、
- 失業したので起業したい
- 自分らしく生きていきたいので起業したい
- 再就職先を探すくらいなら起業したい
「副業」から始めるのが望ましいと考えます。理由は↑に書いたとおりです。軌道に乗るまでに思いの外時間がかかるので、事業で言うと「キャッシュアウト」、つまり資金が底を突きます。軌道に乗るまでは、他にしている仕事から生活費や事業にかかるお金を補填していくことになるでしょう。
貯金からやりくりする方法もアリではありますが、やはり入ってくるお金がないのは率直に不安になると思いますので、副業状態からスタートし、徐々に安定してきたら副業を本業にシフトし、本腰を入れていくのが一番安全でしょう。
資産運用等で安定した利益が得られており、生きがいや趣味として起業したい!という方もおられるので、その限りではないですが。
失業を機に起業したい!という場合、起業一本に最初から絞るのはハイリスクと言えます。しかし着実にシフトしていく方向性でやっていけば形にはなってくるので、起業塾やコンサルティング等はそのような視点で活用されると良いでしょう。
逆に言えば、サポートが数ヶ月等で短いものなどは期間が短すぎて案外結果が出ないものです。数ヶ月でなんてほとんど何も変わらない!とこれまでの統計からもわかっているので、弊社では最低1年間〜腰を据えてしっかり一緒に取り組んでいく形式にしています。結局のところ、長い目で見るとそれが一番伸びるんですよね。