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2021.11.24

不安の奴隷になっていませんか?

こんにちは。佐藤友子です。実は起業・経営の相談でなかなかに多いのが「不安」なのですが、あなたは不安を感じたときはどうしていますか?

 

 

まさか、見て見ぬふりをしてませんよね?

不安は誰にでもありますが、逃げたり魔法のような解決方法を求めてしまう場合があります。

 

私が看護師になる前、学生の時の病院実習での話です。担当させていただいた患者さんと上手く接することができず、とても辛かったことがありました。なんとか力になろうとすればするほど空回りしてしまい、こんなことを毎日考えて過ごしていました。

「私が関わることで患者さんに辛い思いをさせてしまうのなら、私は関わらないほうが良いのでは…。私なんて看護師に向いてないのでは…。いっそのこと辞めた方が良かったりして…。」

日に日に落ち込んでいました。頭と心が不安でいっぱいで、まるで不安が影のようについてくる感覚でした。

 

患者さんがくれた1通の手紙

その恐怖の実習(笑)が終わる時、担当の患者さんが私にお手紙をくださったんです。今でもそのお手紙は大事にとってあります。内容をざっとまとめると

「実習中は色々と言っちゃってごめんね、実習だから色々伝えたほうが良いかなと思って言いました。佐藤さんには良い看護師になってほしいから応援してます」

みたいな感じでした。学校では心の準備ができずに開けれなくて、家に帰ってからゆっくり読んだのですが、もう全私が泣きましたよ。

 

私にとっては忘れられない患者さんのひとりで、この方とのエピソードがきっかけで働く科を決めました。いつか同じような悩みの方に貢献できることを願って…。

 

思い返してみればですが、不安は忘れようとすればするほど、影のようになってついてきます。しかも逃げれば逃げるほど、その影は色濃くなり、さらに不安を煽るのです。

  • 相手にどう思われているんだろう?
  • 私はこのままで大丈夫なのだろうか?
  • 自分だけがこんなに上手くいっていないのでは?

そんな不安で毎日いっぱいだったのです。あ、もちろん家で毎日泣いてましたよ!デフォです(笑)

 

不安に関するとある研究

ポジティブ心理学という分野で海外で研究されたりもしているのですが、実は不安は見ないふりをしたり切り替えてモチベーションを上げるよりも、適度に活用したほうが良い結果が出ることがわかっています。

 

私の実習中のエピソードでもわかるように、不安を不安のまま放置しているとどんどん増幅されます。学生の実習だったので言ってもらえましたが(本当にありがたい経験でした)、大人になると誰も言ってくれないので、つい放置してしまいがちですよね。

 

  • 忘れよう(逃げ)
  • 気分転換しよう(逃げ)
  • ポジティブになろう(見ないふり)
  • 不安に打ち勝とう!(弱い自分を認めない)

と、逃げることがクセになると、忘れた頃にまた似たような問題が勃発するので、逃げ→不安→逃げの負のスパイラルがデフォルトになってしまいます。

 

さて、不安から逃げて逃げて逃げまくると、最終的に残るのはなんだと思いますか?

 

それは、「自分は逃げ続けてしまった」という罪悪感です。こうなると、自分で自分を責め続ける人生になってしまい、自分のことがもっともっと嫌いになります。なり続けます。事業上もそうですが、普通に精神衛生上よろしくないですよね。

 

ちなみに逃げないことは「正々堂々と立ち向かえ!」ということじゃないですよ。正しく不安を活用しないと、結局逃げたり見ないふりをすることになってしまい、一生不安の奴隷のままです。

 

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