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2021.11.30

感動は罪悪感のリトマス紙である

こんにちは。佐藤友子です。

 

自分のやりたいことがわからない?

コンサルティングやコンテンツ提供の仕事を始めて驚いたことがあります。それは、「自分のやりたいことがわからない」という悩みを持っている人が多いことです。

 

そんな方にひとつおすすめの方法があります。それは、自分が思わず感動してしまうことを探すことです。そこにあなたがやりたいこと、やりたかったこと、意欲を感じることが隠れている場合があります。

 

自分がどうして良いのかわからない、お先真っ暗だと感じる方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

「お母さんを泣かせたくない」

説明を端折ると意味不明だと思いますので、私の例を交えて話しましょう。

 

私は東京ヤクルトスワローズのファンなのですが(しつこくてすいません笑)、スワローズの奥川恭伸選手という今年プロ2年目になる投手の取材記事を読んで思わず心が震えました。興味がある方は読んでみてください。

独占手記 ヤクルト・奥川「お母さんを泣かせないような投手になりたい」

 

要約すると、奥川投手はシーズン前半は成績もふるわずでしたが成長し、大事なクライマックスシリーズや日本シリーズの登板も任されるまでに成長しました。野球観戦をする人ならわかると思いますが、これは本当に大きな成長です。

 

しかし、そんな成長した息子に対して、試合が始まる前から母親が心配で泣いているというのです。彼の母親はとても心配性で、プロに入る前も打たれるんじゃないか?怪我はしないか?など心配し、球場に来ても心配がまさってしまって投球を直視できないそうです。

 

これからはそんな母を泣かせないような、心配性の母でも安心してみていられるような投手に成長したい。と記事には書かれていました。

 

私は、親孝行ができなかったから

私の話を少しさせていただくと、私が社会人1年生の時に母親が癌で他界しました。親孝行という孝行もできず、それが今でもずっと心残りです。母は「お父さんと結婚できて、良い子たちに恵まれて、私は楽しくて幸せだったよ。」と亡くなる間際に言ってくれましたが…。私はもらいっぱなしで何もできてなかった、生きているうちにもっと感謝の気持ちを伝えればよかったと思うばかりです。

 

この感情は罪悪感です。

 

自分にはこれができなかった、でもしたかった、悪いことをした、という後ろめたい気持ちが罪悪感ですが、母親に孝行できている奥川投手のエピソードをきいて、「自分がやりたいけどできなかったことができていて素晴らしいなぁ。」という、ある種のカタルシスを感じて感動しているのです。

 

伝わってますか?

 

罪悪感がヒントをくれる

具体的な思考プロセスは長くなるし少し複雑なので端折りますが、やりたいことがよくわからない人は、罪悪感から自分がしたかったことが見つかる場合があります。なぜなら、そもそも琴線に触れない出来事には罪悪感を感じないからです。

 

私の上記の例の場合は、とてもシンプルですが「大切な人を大切にしたい」と思っているので、事業を通して大枠でそのようなことができれば満足ということになりますから、「Life&Workパートナーズ株式会社」という屋号で日々の活動をしつつ、事業内容を選定しています。

 

自己満足かもしれませんが、そんな私の活動が母に届くと良いなという期待を込めて。

 

感動を罪悪感のリトマス紙にしてみて

何が意欲の源泉になっているかは人それぞれです。ですから、正解不正解はありません。あなたが日頃思わず感動してしまうことに、どんな罪悪感が隠れているのかを探してみてください。やりたいことやなりたい自分が、少しは見えてくるのではないでしょうか。あなたが本当はどうしたいのか?そのヒントになるはずです。

 

ちなみに、感動ポルノ的なものに嫌悪感を感じやすいのもこのためと考えます。無理矢理感動させられることにより、無理矢理罪悪感を植え付けられるから不快なのでは?なんて私は思います。心が動くかどうかは、自分の心が素直に反応するままに任せれば良いのです。

 

 

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