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2024.08.05

【意外】ほめられて伸びるのは初心者までって知ってました?

こんにちは。佐藤友子です。人間はほめられたほうが伸びるとか、自分はほめてのびるタイプなのでーとかよく言いますが、本当でしょうか?私はコンサルタントなので日々相手にどう伝えたら事業改善につながる行動が取れるか?を改善しているわけですが、2012年に行われたシカゴ大学の実験で興味深いことがわかっています。

 

結論:ほめて伸びるのは初心者まで

結論として、初心者や目的意識が低い人はほめられて伸び、そうでない人はネガティブフィードバック(いわゆるダメ出し)のほうがモチベーションが上がることがわかっています。

 

よく考えてみるとわかりやすいと思いますが、初心者ほど自信がないのでほめられたら嬉しいですよね。子どもの頃は歩き出しただけとか、初めてピアノが弾けただけでほめられます。私も初めて目玉焼きをひとりでつくった時はたいそうほめられて喜んだものです(笑)。

 

また、乗り気じゃない作業をする時もほめられたほうがやる気が出ますよね。やりたくないことをやっている時でも、感謝されることが多ければ「まあ悪くはないな」と思えたりする。

 

つまり最初はほめられて伸びても良いのですが、まとめるとほめられて伸びる人はこの2つの特徴を持っていると研究では述べています。

 

  1. やっていることに自信がない
  2. やっていることに目的意識がない

 

しかし一定の基準を過ぎた時には前向きなダメ出しが不可欠となります。なぜなら改善がなければそれより先に進めないからです。

 

ビジネスにおいては売上が上がらないのはなぜか、どこをどう改善すれば良いのか。客観的なフィードバックが必要なので、私のようなコンサルティングの仕事があるわけです。

 

上記2点の特徴に加え、「マイナスフィードバックを受けること=よくない・怖い」という思い込みを持っていると、なかなか初心者状態から抜け出せないのではないかと私は考えます。

 

要は、積極的にダメ出しを受けれるようになるのが上級者!ということですね。

 

ダメ出しをしてくれる人、あなたの周りにいますか?

私は積極的にダメ出しをもらう環境をつくっています。なぜなら自分では自分の課題が正確に見えないから。

 

経営者や事業主は自分の仕事のボスなので、誰も指摘してくれないんですよ。お客さんから言われて気づくこともあるでしょうけど、そもそも気付けなければ改善できないですし、お客さんだって気を遣いますから、自分の思い込みだけで突っ走って対策がズレてしまうことも少なくありません。そしてだーーれも指摘してくれない。だから売上が下がったり、上がらなかったりするんですよ。

 

また、人間には「自己正当化バイアス」という自分は正しいんだ!と思い込む良いんだか悪いんだか謎の機能が搭載されているため、どうしても自分自身を客観的に見れないものなのです。どんなに賢い人でも人格者でもです。

 

ですから私のようなコンサルタントでも(というかだからこそ)、他のコンサルタントにフィードバック(ダメ出し)をもらうためにお金を払うことは少なくないです。他人に客観的なフィードバックをするために、自分を客観視してもらうわけです。契約すれば忖度せず絶対ダメ出ししてくれるので(笑)。

 

私の印象だと、お客さんに成果を出せて自社の売り上げを伸ばし続けている人ほど、積極的なダメ出し(フィードバック)を意図的にもらっています。自力でなんでもできるのはかっこいいかもしれませんが、私はかっこよさよりも顧客への誠実さをとりたいですし、そうじゃないとハッキリ言って売れませんから(苦笑)。

 

プロだから自分で自分のことわからないと!と思いたくなること自体がそもそも無理ゲーってことですね。プロだからこそ、プロに力を借り続ければ良い。そこは自分で抱え込まずに他人の知恵を借りると視野が広がります。

 

もう初心者の領域は抜けてきたかなーと思う方は、率直に前向きなダメ出しをしてくれる人の意見を定期的に受け続けてみてください。人格へのダメ出しではなく、行動や考え方へのダメ出しであることさえ意識すれば「もっとダメ出しください!」ってなりますので(笑)。それが早く成果を出す・出させる秘訣だったりもしますので楽しいですよ。

 

なので私は講座やアドバイス時には行動へのダメ出しを積極的にしています。伝え方はもちろん工夫していますし、ほめることも組み合わせていますが。

 

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