コミュ障な売り方
こんにちは。佐藤友子です。日々色々な商品をリサーチする中で、訴求は強いけれど時代遅れな売り方がまだ散見されます。
マイナス>プラスの法則
マーケティングの手法で、危機感に訴求するやり方があります。よくあるのが「こんなお悩みありませんか?」「放っておくとこんなに危険ですよ」という内容です。
たとえば、「その痛み、放っておくと危険です」「30代で〇〇万円貯金がないとまずいですよ」みたいな文言ですね。一度はこれ系の訴求にドキッとしたことがあるのではないでしょうか。
訴求にはプラスとマイナスがあります。たとえばダイエットであれば、痩せたら素敵になりますね!がプラス、痩せないとまずいですよ!がマイナス。言わずもがな、マイナスの訴求のほうが人を動かす威力は大きいです。
ですから危機感をあおる方法は昔からよく使われているのですが、現代ではやりすぎると嫌われる傾向にあります。
とくに、集客の時点で危機感をあおりすぎると一気に嫌われてしまうので、注意が必要です。
セルフイメージを壊しすぎるな
洋服のチラシや広告などを観察してみるとわかりやすいのですが、50代、60代向けの洋服のモデルが30代、40代のことはよくあります。化粧品の広告なんかもそうで、ターゲットの年代よりも若いタレントが起用されていることは多いです。
これが何を意味するのかというと、消費者のセルフイメージ「こうだったらいいな」に沿っていると言われています。
たとえシミやシワを改善する広告だったとしても、シミだらけ、シワだらけの画像を見せられて「そんなにシミだらけの顔はまずいですよ」「そのシワを放っておくともっと老けますよ」とか言われても不愉快になるだけなんですよ。
もちろんシミやシワを本当になんとかしたい!という気持ちが強くなった上で、美容皮膚科で画像分析なんかを見せられて「うわーこれは今すぐなんとかしたいわ!」と思っている人にならその訴求は刺さります。ですが集客の時点で最悪の未来や現実を突きつけられても「うるせえな!」って不愉快になるだけんですよ。笑
コミュ障な訴求
集客の時点でも確かに危機感をあおることは効果がありますが、見込み顧客のセルフイメージを崩しすぎると一気に嫌われます。考えてみてくださいよ、よく知りもしない人に「服のセンスなんとかしたほうが良いですよ」とか言われたら「はあ?」ってなりますよね?むしろ「いやお前のそのメガネのほうがクソダサなんじゃ!かち割ってやろうか!」とか喧嘩が勃発するまである。極端にいうとそんな感じ。
初対面で人との距離感がよくわからず失礼な発言をしてしまう、いわばコミュ障みたいな訴求をしているということです。仮に真実だとしても、今言うことじゃないよね?みたいな感じ。自称辛口の人に多いような印象です。
自分ではなかなか気づけない上に、SNSなどでは基本的に友人しかコメントしないので内輪で盛り上がって「やっぱり自分のコメントは今日もキレてるなー」とか思ってしまう。けれど肝心な集客はできていないというイタい人になってしまいます…。
対策はシンプルでして、客観的に(できれば見込み顧客に)指摘をもらうか、またはたくさん広告を見て、自分自身が顧客の立場になった時、これはよく知らない人に言われたくないわーというラインを実感してみてください。たくさんみていくと、いくつかは「これは嫌だわ」というものが見つかりますので。
このブログを読んでくれている人には少ない印象ではありますが、注意するに越したことはないです。危機感に訴求するやり方は昔は効果が強かったのですが、現代ではどちらかというとなりたい未来のほうに訴求したほうが売れやすいと言われています。集客で危機感を中心に訴求しているやり方を見ると、無意識に少し古くさい印象を抱き、なんとなく好きじゃないなーと思ったことがある方もいるのではないでしょうか。(そして離脱する)
とはいえ、危機感も訴求する必要はありますので、そこはバランスや情報の出しわけを計画的にやっていくことが必要と言えますね。