成功は習慣、慣れは引力
こんにちは。佐藤友子です。残酷ですが、起業して成功する人としない人は確かにいます。起業に限ったことではなく、うまくいく人は何でもうまくいくし、うまくいかない人は何でもうまくいかない…そう思ったことはありませんか?
【質問】昨日と違うことを、今日はいくつしましたか?
私たちの毎日はほとんど習慣、つまり同じことの繰り返しでできています。研究は色々ありますが、少なくとも1日の40%以上は習慣でできていると言われています。慣れたことって変えるのが大変ですよね?
たとえば、毎日の夜ふかしが楽しみだった人がいきなり朝5時起きになるのはきつそうですし、毎日15時に好きなおやつを食べていた人が毎食鶏のささみにしろと言われたら発狂すると思います。無計画な夜更かしよりも早起きのほうが、クリームと砂糖たっぷりのケーキよりも鶏のささみのほうが健康に良いことは誰でもわかっているけれど、そう簡単に染みついた習慣は辞められないものです。
これは意志力の問題ではなく、私たちは生き物として、慣れ親しんだ習慣に引力のように戻る性質があるためです。多くの人にとってわかりやすいのがスマートフォンで、スマホをみるなと言われても無意識に見てしまいませんか?そういうことです。
つまり、うまくいかない人はそれ相応の習慣が身についていて、無意識に継続しているだけなのです。では、この習慣を変えるにはどのくらいの期間が必要だと思いますか?
15秒だけ始めて、未来に火をつけろ
少しがっかりする結果に思うかもしれませんが、体に良い食べ物を食べることを習慣にするには、ほぼ考えずにそうできるようになるまでに65日ほど繰り返す必要があるという研究結果があります。運動習慣に関してはなんと91日で、3ヶ月繰り返さなければ習慣化されません。
よく、21日で人生が変わる!というメソッドがありますが、実は科学的な根拠がありません。正確に言えば、21日で身につくものもあるかもしれませんが、身につけたい習慣によってかかる日数や繰り返す回数は異なるそうです。
ご参考:やり抜く自分に変わる超習慣力ー悪習を断ち切り、良い習慣を身につける科学的メソッドー
でもよく考えてみると、3ヶ月とは長いのでしょうか?これまで長い期間、それこそ何十年もかけて身につけてきた成果が出ない習慣を、たった3ヶ月でガラリと変えられるのならば短いものではないですか?何より、脳には可塑性と言って、経験や学習によって機能や構造を変化させる性質があるので、何歳からでも変わることができるのはかなりの朗報と言えるのではないでしょうか。
となると、成功は習慣のようなもので、何か結果を変えたいのであれば、自分の行動を変えるしかないのです。今の自分でピンとくるもの、心地よいこと、これまでやってきたこと。その選択基準を変えれば良い。
「やるならしっかりやりたいから」ともっともらしいことを言って、最初からハードルを高くしていつも挫折する人が少なくないですが、ハードルを高くするから失敗するんですよ。毎日クリームたっぷりのケーキを食べていた人が、今日からいきなり鶏のささみにできるわけない。笑
コツは2つあります。1つ目は成功している人の真似をすること。自己流は絶対にダメです。それこそ失敗の習慣を強化すると思ってください。
2つ目は、小さく始めること。1日15秒でできるくらいのことでも良いので、小さく始めて、始めたことを継続するのです。逆に言えば、継続できるような習慣から、変化を大きくしていくのがお勧め。その一歩が未来に火をつけることになるのです。
ただし、ここで1つだけ釘を刺しておきたいのですが、人によっては変化はとても怖いものです。でも、この先に起こる怖さも痛みもぜんぶ引き受けて前に進むと決められる人だけが、成功という習慣を手にすることができます。習慣を変えるのは、正直大変です。苦痛が伴うこともあるでしょう。
しかしはっきり言って、全く苦痛なしでは人生は変えることができないのが真実です。慣れは引力のようなものだと言いましたが、引力に逆らうのはきついでしょう?でもコツコツ習慣を変えることにより、この引力は自分の都合の良いようにいくらでも変えることができるのです。
あなたは前に進みますか?それとも…