父が記憶を失っていくのを見て、今のビジネスのあり方が急に不自然に見えてきた
こんにちは。佐藤友子です。久しぶりすぎて手が震えています。笑。ビジネスを見直すきっかけがあったので、今日はその話でも。
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急に送られてきた母子手帳
もう1年くらい前の話です。ある日急に、北海道に住んでいる父から封書が届きます。開けてみるとこれが入っていました。

年季が入っている昭和発行の母子健康手帳…。私のですね。
父は約20年前に母が癌で亡くなって以来、一人暮らしをしていました。今後のことも考え、関東に住む弟夫婦の家へ引っ越すことになり、それにともない実家も売却することに。
家を整理していたら私の母子手帳が出てきたそうで、「捨てるのも忍びないから」と私の手元に送られてきました。母子手帳を見るなんて、看護学生時代の母性実習以来かもしれん、懐かしいなーくらいの気持ちで何気なく開いたら、なぜか涙が出てきました。
妊娠40週と5日。2950g、48.5cm。初産ながら分娩時間は4時間58分。妊娠中の大きなトラブルもなかったようで、「ああ、私は母のお腹の中で順調に育って、ちゃんとこの世に出てきたんだな」と、今さら生命の奇跡みたいなものに感動してしまいました。
母の気持ちが書かれているわけでもない、かなり木訥な記録です。むしろ筆跡から見て父の書き込みのほうが多いくらい(笑)。それでも、予防接種を受け、健診に連れて行ってもらい、問題なく成長している記録を見ていると、大切に育ててもらったんだなあと、改めて両親への感謝が湧いてきました。私は出産経験がないので、親の心子知らずの極みで今更ですが。
そんなことを考えていた矢先、引っ越してきた父の物忘れが急にひどくなりました。すぐ前まで何をしていたかわからなくなったり、急に怒り出したり、明らかに様子がおかしいのです。心配した弟が受診させた結果、パーキンソン病と診断されました。年齢の割には脳の萎縮が進んでいると担当医に言われたようで、医療従事者ながらショックを受けました。やっぱり当事者になると違うなあと、改めて患者さんの家族の気持ちがわかりました。
少しずつ記憶が失われていく父を見ながら、「父の人生って、なんだったんだろう」と考えるようになりました。母子手帳には、私の命が始まった記録がある。母はもういない。そして父も、少しずつこれまでの記憶を失っていっている。もちろんゼロになるわけではないし、たとえ忘れてしまったとしても、父の中に母や私と過ごした時間は必ずあったのです。
しかしこれからは父は確実に高齢者、つまり老人になっていきます。身体・認知機能ともに下降曲線に入り、基本的に上がることは無い。そしてそれは私にも当てはまります。人間誰しもに与えられた法則です。そう考えると、自分の人生の時間を何に使うのかということが、急にものすごく現実的な問題に思えてきました。
ビジネスは、自分の命を使ってするもの
私たちは、仕事やビジネスに人生のかなりの時間を使います。つまりビジネスとは、単にお金を稼ぐ手段ではなく、自分の命=時間を使ってするものでもあります。そう考えたとき、今まで当たり前のように見ていたビジネスのあり方が、急に不自然に見えてきました。
「こう発信しないと集客できない」
「こう見せた方が売れる」
「この商品を作った方がいい」
そんな「売れる正解」に自分を合わせるうちに、本来の個性や特性からどんどん離れていく。誰かの成功パターンをなぞり、自分を実際以上によく見せ、本当はやりたくないことまで、ビジネスだから仕方がない。と続ける。昨今のSNSを見ていると、まるで整形手術依存症の人みたいだなと思うことがあります。
美しくなりたいと思って高いお金をかけて痛みに耐えるけど、結果みんな同じような顔になる。それが美しいならまだ良いけれど、皮肉ながら「整形した顔だな」という印象にしかならない。整形は自己満足の部分もあるでしょうからまだ良いですが、ビジネスは違います。必ず相手がいるので地獄です。
このような構造を批判して、自分の格好悪い面や不器用な面も見せていこうという勢力?があります。けれど、私は彼らに対しても違和感を感じます。理由は、「キラキラした自分」を演じるのも、「飾らない私」を演じるのも、結局演じているなら同じだからです。
良い面だけを見せるのも、あえて弱さや失敗を見せるのも、「どう見られたいか」から逆算して自分を作っているのなら、結局は自分を売れる形に加工しているという点で変わりません。実は本当に見せたくない部分は見せていないので、外から見ると批判している相手と同じように見えています。だから集客できないんですよ。
自分の命を使っているのに、なぜそこまで自分から離れなければならないのでしょう。
今のマーケティングにも、違和感を感じませんか?
もちろん、ビジネスにマーケティングは必要です。でも今は、不足感や不安、他者との比較を必要以上に刺激して購買につなげる方法も、個人から大手企業まで当たり前のように使われています。
「今のあなたでは足りない」
「このままではダメ」
「もっとこうならなければ」
こうして売る側も買う側も、「今の自分では足りない」という前提の中に置かれていく。
人が何かを買うには、今と理想との間に差が必要です。でも、その差を必要以上に広げ、不安を増幅させなければ売れないのだとしたら、私はやっぱり不自然だと思います。
これからの成功法則は、「自己一致」
だから私は、これからのビジネスには「自己一致」が必要だと思っています。これは単に「好きなことを仕事にする」「自分らしくやる」という話ではありません。
価値観や特性と、商品、働き方、売り方、顧客との関わり方、事業構造までをできるだけ矛盾なくつなげること。売れるやり方に自分を合わせるのではなく、自分と一致したまま、売れるやり方をつくる。
これからも、同じような商品や発信はどんどん増えるでしょう。最後に残るのは「誰が、なぜこれをやっているのか」という部分です。
ただし、自己一致には法則性があります。単純に自分らしさを追求するだけでは、結局“自分らしく加工した”ところで止まってしまう。だから自己一致は、心地よく働くためだけでなく、これから売れ続けるためにも必要なノウハウになると私は考えますし、ほぼ確信しています。
この方法を発信している人がほとんどいない(というか私は発見できなかった)のが現状ですので、今私はノウハウをせっせとまとめたりしています。今はクライアントを中心に提供していますが、今後皆さんにもお伝えできる形になったら、またお知らせしようと思います。興味がある方はぜひ待っていてください。






