ビジネスの音を聴く
こんにちは。佐藤友子です。週末は華道の講習会に行ってきました。
(ブログランキングの応援ありがとうございます。今日は直感についてです)
なんと350名くらいの中からくじ引きで当たってしまい、デモンストレーションをすることに。。。ニヤニヤしていますね(笑)。こういう時はあまり緊張しない派です(笑)。
「ダメな音」が聴こえるとき
華道家の先生がとても深いことをおしゃっていたので紹介しようと思います。
「僕も、いろんな人が活けているところを手直ししたり、見たりしてきたんです。一度に何十人もの方が一斉に活けていると、教室のどこかから、ボキッ!とかミシミシ!という音がするんですよ。音を聞いて、ああ、この人はうまく行っている音だなとか、ちょっと危ないなとか、わかるものなのです。」
おお、深いなと思いました。そしてこう続けます。
「それでね、その音っていうのは、みんな感覚だ、感性だとかいうでしょう?違うんですよ。それまでその人がやってきて掴んだ統計なんですよ。それが無意識のうちに「音」になって現れる。だから簡単に感覚とか言っちゃいけないんですね。」
もう私は、この話を聞けただけで、今日行ってよかったな〜!って思いました。何もお花だけではなく、多くのことに当てはまるからです。
ビジネスの音を聴く
これはマーケティングやビジネスも同じで、「なんとなくこうなるだろう」という予測というか予感のようなものがあります。ただし、それなりにやりこんだ人にはです。ふんわりとした感覚ではなくて自分の中の統計だからです。
スピとか感性とかじゃないです。余談ですが、ほとんどの人が自分の感性を探そうとしますが、そんなものは探したってないですよ。育まないと。
一流に学ぶ「音の聴き方」
野村克也さんは、イチロー選手を以前、このように解説していました。
「一流の選手というのは、とっさのことに感覚的に体が反応する。彼は「ストレートを待ちながら、常に変化球も待っています。」と述べていた。普通はストレートを待っていたら、変化球には対応できないものだけど、常にとっさに体が動くような練習をしている。それがすごい。」
野球がよくわからない方には申し訳ないたとえですが、普通はストレートを打つ準備をしていたら、とっさの変化球への対応ってすごく難しいんです。考えるよりも早く、マウンドからボールが飛んできますからね。とっさに体が動くっていうのは、「この場合はこう」という感覚が、無意識に出るほどに体に染み付いているということ。つまり、感覚や直感というのはそういうものです。
以前、将棋の羽生善治さんが何かのインタビューで「過去に直感でさした手はほとんど当たっていた。」ともおっしゃっていました。事例は違いますが、原理は似ていると私はとらえています。直感=統計ということです。
だから私たちは、「音が聴こえるほどにやりこむ」ことが重要なのです。それが近道なのです。心が狭いかもしれませんが、巷の「あなたの強みを見つけます」「あなたの能力をリーディングします」「無理をせず引き寄せましょう」みたいなサービスが私は心底嫌いです。
だって、その人が自分で考え、深め、自ら音が聴けるようになることを奪っているのですから。困っている人を助けてあげたいというのは素晴らしいことですが、ずっとリーディングとやらに頼らざるをいけないような人を生み出すだけだと、自分で考えることができない、迷い人が増えるだけなのです。自分の人生の羅針盤を、他人に握られたままということです。
だから私たちは、直感が効くくらい、自分で考えてやりこんで、時に先人たちの知恵を借り、みずからの血肉にしていくということが必要です。一流の人を見ていると、強くそれを感じます。(私はまだまだですが。)
私も自社の講座では、そういった視点で物事を伝えるようにしています。そうすると不思議なもので、時間が経つごとに売り上げもビジネスも成長し、楽しそうにしているのです。あなたは、ビジネスの音が聴けるようになりたいですか?それとも、ずっと人に任せっぱなしで良いですか?
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