弱者の兵法
こんにちは。佐藤友子です。『弱者の兵法』って知ってますか?元野球選手でありヤクルトや楽天の監督だった野村克也さんの著書です。「ID野球」「マー君神の子不思議な子」などのノムさん語録でも知られていますね。
「ID」はどれほど重要か?
私の実家は北海道なのですが、私が子どもの頃は「北海道日本ハムファイターズ」という球団はなくて、TVではひたすら巨人戦を放送してました。
御多分に洩れず、私の父も巨人ファンなので(笑)、野球中継を見て育った世代なのですが、同じセ・リーグですと、私は東京ヤクルトスワローズが好きでした。今でこそあたりまえですが、野村克也さんは「ID野球」といって、データを重視した戦略を立て、チームを優勝に導いたことで有名です。子どもながら、そこがとても興味深かったですね。「なんで弱いチームが勝てるの?」がとても気になってました。
ちなみにIDっていうのは「Important Data」の略で、「重要な情報や事実」という意味です。
「弱者の兵法」こそふさわしい人とは?
つまるところ「弱者の兵法」とは、弱い人がめっちゃ強くなる!という方法ではないのです。「弱者なりの戦い方を選んで磨きをかけることで、強者にも勝つ」という意味です。ですから、例えば「自分のスキルに磨きをかけ続ける!」というところにばかり目がいっている人は、気を悪くするかもしれませんが、「弱者の上に、負ける戦い方を選んでいる」という最悪のシナリオになっています。それだと天才や業界の先駆者に必ず負けます。
スキルを磨くのは良いことですが、それが「ID」から導かれたものか定かではないので、主観的で危ない。ということです。なお、主観的な意見は、「ID」よりも自分の希望が色濃く反映されることが多く、結果的に「弱者の上に、負ける戦い方を選んでいる」という状況になっているのです。飛んで火に入る夏の虫とは、まさにあなたのことかもしれません。
あなたは、自分の「ID」をうまく見れていますか?自信がない人は、まさにそれが苦手なのかもしれません。苦手なのにやろうとするのは、できないのに「スキルに磨きをかける!」と同じ、つまり飛んで火に入る夏の虫です。
苦手な場合は得意な人に頼る。これが一番です。私もそうしてきましたし、今もそうしています。「ID」の見方に関しては私は得意な方だと思うので、苦手な人がいたら、お力になれると嬉しいですね。