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2022.06.07

強みの弱点

こんにちは。佐藤友子です。仕事でもプライベートでも強みを活かせ!とはよく言われますが、実は強みには害もあります

 

仕事では強みを活かせ

こと仕事においては、成果を出すなら強みを使ったほうが良いです。強みの定義をここでしておくと、自分がもともと持っている、周囲の他の人よりも比較的努力せずカンタンにできてしまうことが強みです。

 

仕事で成果を出したいのなら、特に独立起業したい場合は強みを使ったほうが良いです。むしろ使うべきです。なぜなら成果を出せるからです。循環論法になってしまった(笑)。

 

成果が出せると顧客満足度が高くなりますし、リピートや紹介も起こりやすいです。結果、事業が成功しやすくなります。自分の中の強みの種を見つけて、仕事に活かしたほうが良いでしょう。これから起業したい人や、起業していてもっと上手く行かせたい人は、ぜひ強みに着目して対策してみてください。結果が出るスピードが上がりますよ!

 

強みが不幸を導くケース

しかし、プライベートでも仕事でも、強みが悪さをする場合もあります。強みだけど幸せにならないことや、自分の可能性を狭めることが時々あります。そもそも強みとは、自分が好きでたまらないものではない場合も多いです。「できること」と「好き・やりたい」は意味が違いますしね。自分にとっては全くもってつまらないことが強みであるケースも多いので、成果は出せるけれど幸福度が上がらない…。なんてこともあります。

 

強み=好き、天職、天命!と勘違いをしてしまうと、ありもしないものを探す青い鳥症候群に陥ります。自分が憧れるものが強みだったら良いのにな…とそこはかとなく思う人にありがちです。このようなタイプの方は〇〇診断ジプシーになりがち(苦笑)。

 

よって、強みだけを追求していても次第に楽しさや充実感が少なくなっていくため、仕事はうまくいっているけれど心がしんどいという状態になることもあります。

 

強みかぶりの弊害

心理学者のマーティン・セリグマン博士は7000人以上の男女を対象として、仕事における満足度の研究を行いました。すると、自分と同じ強みを持っている人が同じ環境にいると仕事の満足度が下がるという興味深い結果が出ました。

 

つまり、マーケティングでいうとポジションかぶりが起こるために、自分の希少性が下がるのです。もしかしたら、自分よりも強みの強度が優れている人を見ると落ち込んだりした経験がある人も少なくないのではないでしょうか?地元では一番勉強ができたのに、都会の大学に進学すると成績下位だったとか、クラスでは一番面白くて人気者だったのに、クラス替えをするともっと面白い人がいて人気を持っていかれたとか。そんな感じ(笑)。

 

強みを活かさなければいけない!という強い信念を持っていると、上記のように強みが相対的に弱くなったときにとても不幸な気持ちになってしまいます。アイデンティティを失ったような気持ちになるのです。

 

これまで自分を支えてくれていた強みがあることで、なんだかとてもミジメな気持ちになってしまう…。皮肉ですよね。

 

このようにして、強みに依存しすぎると長い目で見て良くないことが起こったりもします。強みは使ったほうが仕事のみならず人生を優位に運ぶことができますが、使いすぎや依存に注意することで自分の強みとうまく付き合い、人生を優位に運ぶことができるのです。

 

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