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2021.01.21

もう入らない石

こんにちは。佐藤友子です。出典はよくわからないのですが、とある大学教授が話したと言われる格言があり、私はこのエピソードが好きです。

 

「石はまだ入るのか?」

目の前に大きな壺があります。

この壺に拳大の石を一個ずつ丁寧に入れていきます。石が壺の口のところまできて、これ以上入らなくなりました。「この壺はもういっぱいでしょうか?」まだ隙間があるから入りそうですね。

次に小石を用意します。小石を何個か壺に入れて揺すると、隙間が詰まって、石が壺の中におさまりました。「この壺はもういっぱいでしょうか?」まだ隙間がありますね。

今度は砂の入ったバケツを取り出し、砂を壺の中に注ぎ入れます。砂は壺のふちギリギリまで満タンに入りました。「この壺はもういっぱいでしょうか?」うーん、まだ行けるかもしれないですね。

 

最後に水差しを取り出し、壺がいっぱいになるまで注ぎ入れます。もう他の物が入る余地はありませんよね。
さて、「この実験の意味は何だと思いますか?」

 

「時間はつくれる!」じゃない

この実験の意味を「どんなにスケジュールがいっぱいでも、よく考えればもっと時間をつくることができる」と答える方が多いそうですが、あなたはどうでしたか?

この実験の本当の意味は「大きな石は小さな石を目一杯詰めた後には、入れることができない」というところだそうです。もしも、水、砂、小石、大きな石を壺に入れる順番が違っていたら、最初に入れた大きな石を後から入れることはできませんよね?

 

これを私たちが普段やっていることに置き換えると、 たいして重要ではない仕事や予定(=小さな石)を先に自分の予定(=壺)に入れてしまい、肝心の重要な仕事や本当にやるべきこと(=大きな石)に時間を割くことができなくなります。

 

結果、どうでもいいことで1日が埋まり、1ヶ月が過ぎ、1年が過ぎ…。来年の今頃「今年こそは!」と言い出すわけです。それって、毎年言っているのでは?(苦笑)

 

人生は、私たちが思っているよりも短いです。私自身も、今日できることは今日やり切る!という気持ちで生きていますし、業務にあたってくれているチームメンバーのみんなや、講座等に参加してくださるお客さんたちにも、同じ気持ちで接しています。

 

私自身は病院で勤務していた期間が長いので、ちょっと生き急いでしまうようなクセはありますし自覚しています(笑)。人によっては大げさと感じる人もいるかもしれません。それでも多くの人にとって本当の意味で時間は有限だという意識がないので、折に触れ伝えるようにしています。後悔っていうのは、先に立たないから後悔っていうんですよね。

 

あなたは、今日できること、全部できていますか?こういった優先順位を変えることは、なかなかの大きな労力をともなうので、結局のところ「今のままでいいや」になってしまうことが多いようですね。

 

 

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