「ファンビジネス」終焉の時代
おはようございます。マーケティングコンサルタントの佐藤友子です。今日は経営者の勉強会なので、どんな事例が聞けるかワクワクしています。さて、今朝朝の情報番組でメディアプロデューサーの方がこんなことをおっしゃってました。
「信用でお金は作り出せるけど、お金で信用は買えない」
よく「あなたのファンを作る〇〇メソッド」みたいなのがありますが、それって誰得??ってぶっちゃけ、正直なところ、思ったことはありませんか?得するの本人だけじゃない?と・・・。確かにファンを作れば、その後のリピート率の向上につながるとは思います。でも、でもですよ。それだけだと、あなたの「ファンだから」買うだけだと、お客様が置き去りになっちゃってるんです。お客様が『我にかえるとき』に、あなたは捨てられちゃうんです。
メディアプロデューサーの方はこうもおっしゃってました。
「こうやってメディアに出られることも、確かに信用があるから呼んでもらえる。だけどそこで、顧客から評価されないと、その場限り、単発になってしまう。例えば、Twitterでフォロワーが多いとか、facebookでいいねが多いとか。そういうのは『注目度』っていう点では高い。だけど、『信用』とはちょっと違うよね?情報に注目はしてるけど信用はしてない。だから収益化できないんですよ。
これまで『関係性』で売れていたものが、『信用』がないと売れなくなってくる。経済も、『貨幣経済』から『信用経済』になりつつある。」
めっちゃくちゃ正論で朝からTVの前で拍手しちゃいました。笑
お客様は神様です!って思う必要は全くないが、そもそも「商品」って考えたときに「ファン要素」も必要だが、それは信用性に基づいたファンであることが必要である。友達だったら、「あなたのことが好きだから、どんなことも応援してるよ!」ってできますが、商品提供をする以上は、どうしても利害関係が発生する。友達と顧客を履き違えてはいけない。売り手と買い手の信用とは、『商品提供やそのプロセスにおいて、確実に顧客のメリットとなる成果を提供すること』であると私は考えている。好きだから云々はその前段階のことなのだ。
「商品が売れないのは、自分の商品を愛していないからなんですよ。」と言っているコンサルタントがいた。あくまでも私の意見だが、それは違うと思う。商品が売れないのはなぜか?「顧客がメリットを感じられないから」である。そもそも自社商品を自信を持って(それが愛なのか?)打ち出せないようであれば、ビジネスなんかしないほうがいい。お客様にとってなんのメリットもない「商品を愛する過程」なんかに付き合わせようとすること自体が正直ゾッとする。商売を舐めているし、お客様のことをバカにしてはいないだろうか?この方の人間性に関しては何も言及しないが(人間的にはいい人かもしれない)、商売人としてはNGである。
「ファンを作りたい」の背景には、「自分に依存させたい」という下心が、どこかにあるのではないだろうか?だから売れないんじゃないか?と、論理的に考えるとそこにたどり着いた。基本に戻って、『お客様が心底満足するものを提供する』ことを今一度考えてみてほしい。
例えば弊社にとっての提供物は、売り上げや利益UPであり、経営の改革である。事業主や経営者自身が、本当に気持ちよく仕事に取り組めるベース作りの提供もそれにあたる。弊社は成果率100%を目指している。なぜなら全員に納得する成果を提供したいからだ。ワケのワカラナイ感覚的な「愛」よりも、よほど本質的な愛だと私は考えている。その過程では確かに、ワクワクしないことをテストケースとしてやっていただいたり、苦手なことに取り組んでいただくこともある。言いたくないことを言わないといけないこともある。だがその先に、クライアントの真の幸せがあると思えばできるのである。そしてそれが成果につながり、そういったやりとりも含めて信用につながっていく。
あなたやあなたの会社は「ファン化」に特化していないだろうか?あるいは、コミュニケーションはできているのに売り上げが上がらないということはないだろうか?そんな時は、『信用を得ることに繋がってるか?』を考えてみてほしい。そうしたら確実に、お客様に本当に喜んでいただける上に、売り上げも上がっていくはずだから。ぜひトライしてみてほしい。
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「Morning Supplement」