共感マーケの大きなデメリット(前編)
こんにちは。佐藤友子です。マーケティングが「共感の時代」と言われて久しいですが、実は共感にも大きなデメリットがあることをご存知でしょうか?
共感されないとどうなるのか?
おなじみマーケティングといえば!のフィリップ・コトラー先生によると、マーケティングの段階は今のところ1〜5まであると定義されています。ご存知でした?ざっと下記にまとめます。
1.0 製品中心:良いものを売る
2.0 お客さん中心:お客さんのニーズを売る
3.0 価値中心:モノより思い出や体験
4.0 自己実現:なりたい自分になれるか?
5.0 データテクノロジー×体験:テクノロジーを使い人間が価値提供をしていく
現代は5.0に入りかけているのですが、主流は4.0です。つまり、お客さんは「なりたい自分になれるのか?」であなたの商品を購入するのかを判断しています。商品の質やニーズで買ってるわけじゃないんですよ。ここを間違っちゃいけない。
にもかかわらず、「良い商品を届けたいんです!商品をもっともっと改善したいんです!」と質ばかりを追い求めて全然集客できてない…売れてない…のはなぜか?がよくわかりますよね。時代遅れってことです。商品はよくて当たり前。そんな時代ですから。
それで、どうしてこのご時世に共感が必要なのか?というと、そもそもお客さん自身がなりたい自分がハッキリしていないから。正解がないんですよ。「何が欲しい」ではなく「どうなりたい」。あなたは違いがわかりますか?
そのような曖昧で正解がないことは、共感が求められます。「あ、私が言いたかったことってこれだ!」「いいな、私もそうなりたいな」「あーわかるわかる」「なんかワクワクしてきた」こんなふうに心と頭で「うんうん」と何度もうなづく。SNSなどを見てこんな経験はありませんか?これが共感です。
この共感がないと、こんなふうにスルーされてしまいます。「この人良いこと言ってるんだけどなんか響かないんだよなー」「言いたいことはわかる。だから何?」。頭だけで心にアプローチできていないとこうなります。
共感のデメリット
共感が大事!とは多くのマーケッターやコンサルタントが伝えているので、そりゃそうでしょ?知ってるよ。と思った方も多いでしょう。
しかし、共感のデメリットを考えたことはありますか?考えたことがない場合は対策してください。
大きなデメリットは、「共感されすぎてしまうこと」です。
どういうことかというと、強く共感すると、相手と自分の境目がなくなっていきます。もちろん人によりますが。そうなると、無意識に「こうなってほしい」「こうあってほしい」という理想像を投影されます。
その理想像から外れたとき、ファンから一気にアンチになってしまうことがあります。「裏切られた…」と思われてしまうわけですね。何を隠そう?私にもありますよ(笑)。「佐藤さんにはこうあって欲しかった」と言われてお客さんが離れて行ったことが…。当初はショックでした。信頼関係が築けていた方だけに余計に。でも今は気にしてません。対策しているからです。
では対策をどうすべきか?は長くなったので次の記事で書きますね。ぜひ答えを考えてみてくださいませ!正解でも不正解でもどっちでもよくて、自分の頭で考えてみることが大事です。