「新規の契約を獲得しました!」
と、、今日、自社の事例検討会で報告をいただきました。とても嬉しいです。でも。。。
(ブログランキングの応援ありがとうございます。今日は売上至上主義についてです)
目次
売上至上主義の人(会社)が発信するとどうなる?
以前、他の会社さんから営業を受けたことがあります。なんの営業かというと、営業の営業です。あ、ややこしいですね(笑)。営業方法を教える営業、つまり成約率を高くしたり、顧客開拓のためのコンサルみたいな感じです。
お話を聞いてみて、うーん、、悪くはないのですが、そのやり方だと限界があるなぁ。って感じました。理由は、その会社のSNSで「今日は何件新規の契約がありました!」「今月はすでに何件です!」「もう勢いが止まりません!」みたいなことばかり投稿されていたからです。これはもう記録(売り上げ)を「上書き」することにしか価値を置いていない会社だな。とガッカリしたので取引しませんでした。
ほしいのは「売上」だけですか?
売上はもちろん大切です。でも、忘れないでほしいのです。人体にたとえると、売上というか資金は血液のようなもの。つまり「あって当たり前」なんですよ。生命活動に置き換えると空気と同じってことです。つまり「今日も空気が吸いたい!!!」「良い空気が吸えた!!」「今月だけで空気がこんなにたくさん!!」と言っているのと似ています。少し極端ですが(笑)。
事業をしていく上で「売上や利益がある一定のところを保つ(確保する)のは当たり前」という前提があります。一定のところ、というのはここでは触れませんが、とても重要な数値です。きっと、そういったこともわかっていないので「売上至上主義」になるのですよね。
つまり、売り上げ至上主義ということは、あまりに目標が低すぎる。当たり前の部分を目標にしても、良い結果は出ないのです。
必死な人からは買いたくない
私が心配に思っているのは、そもそも自分のこともままならない人からは商品を買うのが不安ということです。つまり、「今日は何件新規の契約がありました!」「今月はすでに何件です!」「もう勢いが止まりません!」とか言ってると、逆に「大丈夫かな…」って無意識に人は感じてしまうのです。ああ、生きるのにせいいっぱいなんだな…って。
もちろん、「売り上げや利益が十分ではない」というのは、多くの会社や個人事業主の課題です。でもそこにばっかり注目しているとお客様に響かないし、いつまでたっても提供側も幸せになれません。
なぜかというと、先にも言ったとおり、常に上方に更新して新記録を出していかないと価値にならないからです。でも、売り上げが高い月もあれば低い月もあるかもしれません。それは完全に自分ではコントロールできないのです。だから、常に記録更新!という価値観だと苦しくなるのです。
で、人生がどうなる?
私たちが注目しているのは、事例検討会に参加してくれている人たちやそのお客様の人生が、契約が決まることでどう良くなるのか?というポイントです。
お客様=売り上げではありません。私はこれを声を大にして言いたい!大いに、「成果至上主義」の人や会社に対しては、違和感を感じていますし、長い目で見てつまんないだろうな。そしてお客様に支持されないだろうな。すごく自分勝手だな。そう考えています。
もしも「売り上げ至上主義」に惹かれてしまうのだとしたら、それは黄色信号です。
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