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2021.01.28

メルマガの読者を増やす方法(前編)

こんにちは。佐藤友子です。勘違いしている人が多いので、今日はメルマガについて書いてみます。

 

9割の人がしているメルマガの勘違い

メルマガやLINEなどのいわゆるPUSH型の情報発信ツールに関して、かなりの割合で質問されます。そして相談をしてくる人は、間違ったやり方をやっているからうまくいかないのです。

 

※PUSH型=発信者から受信者に能動的に情報を届けられる類いのもの。メルマガ、LINE、ダイレクトメール、FAX、チラシなど。

PULL型=発信者は受信者が見にくるのを待っている類いのもの。ブログ、SNS、店舗など。

 

弊社の統計で恐縮なのですが、だいたい相談してくる人の9割以上はまちがった認識をしています。もし、以下の条件に当てはまる人がいたら、「だから読者が増えないんだな」とまずは理由をわかっていただけると幸いです。

致命傷:よい内容を発信すれば読者が増える

これは論理的に考えればわかるのですが、意外と盲点になりがちです。たとえばあなたがよい内容を発信したところで、「〇〇さんのメルマガてすごく良いことを言っているよね!」というのは、どうやって見込み顧客に知っていただくのでしょうか?え?テレパシーなの?

 

正確にいうと、良い内容を発信すれば解除数は減ります。しかし登録数は増えません。意味、わかりますか?この構造を勘違いしていると、「良い内容=読者増える」とミスしがちです。

 

「自分の商品が売れないのは質が低いからだ」と思う事業主にもありがちなのですが、そもそもよい商品をつくるのは当たり前で、よい情報発信をするのは当たり前。

 

「コンテンツ・イズ・キング」という言葉がありますが、ご存知ですか?これは本来SEO(Search Engine Optimization:検索エンジン最適化)の業界で使われる概念です。言葉が一人歩きして、なんでもかんでもコンテンツがすばらしい!コンテンツ(商品や中身)をよくすることが最重要課題である!と曲解して捉える人がいたりしますが、実は違います。

 

あまつさえ、「コンテンツ・イズ・キングだから、コンテンツをよくすれば売れるんだよ!」というアドバイスをしている業者などもあって、はっきりいって呆れます。控えめにいって頭が悪いのでは?これは何も知らずにアドバイスを受ける人があまりにかわいそう。なので、もうちょっと詳しく解説させてください。

 

コンテンツ・イズ・キングが通用する世界とは?

ちょっと専門的な話になりますが、SEOの順位をあげようとして、ユーザー(読者)に不親切な形式でサイトを構築する悪徳な業者等がこれまでは多かったため、Google社が「ユーザーにとって本当に有益な情報を提供しているのがよいサイトだ!」というようなことを提唱しています。この有益な情報というのが「コンテンツ」。そしてSEOというのはWebページに対して行われるのでPULL型の媒体。

 

さらにもっと昔の1996年、ビル・ゲイツ氏が「Content in King」というエッセイを発表しています。

 

1995年がWindows 95が発売された年ですから、ここから本格的にオンライン化が進みましたよね。このエッセイを要約するとこうです。

・オンライン化によってコンテンツにできるものが増える(印刷や郵送などの生産コストが減る)

・オンラインは情報交換にすぐれたツールである

・よって、今後オンラインには情報が増え続ける

・よって、オンラインの場は今後大きなマーケットとなる

いやーやっぱビル・ゲイツすげーわと私は感嘆するしかないのですが(笑)、オンラインがじゅうぶんなインフラとなっていなかった時期は、発信する側も慣れていないため、いわゆる「質が低い」情報があふれがち。こういった場合は質が良いものを提供することで、じゅうぶん差別化になりますし目立てます。

 

SEOに関してもそうで、悪徳なサイト運営をする業者がGoogleによって弾かれていけば、自ずとユーザーにとって有益なコンテンツが残るはず。

 

しかし、今はどうでしょうか?

 

「良いコンテンツ」だけでは見つけてもらえない

たとえば高度経済成長期のような時期であれば、まだまだコンテンツや商品そのものに価値があったことでしょう。現代はオンラインの台頭の甲斐もあり、良いコンテンツ(情報や商品など)はあふれています。

 

このように「良いものがあれば売れるはず」と勘違いしていると、大手に確実に埋もれますよ。ましてやメールマガジンなんてPUSH型の媒体ですから、そもそもメールアドレス(他の媒体であれば連絡先)を取得しないと始まらない。さらに、登録しないと(受け取ってみないと)中身が見えないものに対して、どうやって「コンテンツ・イズ・キング」を証明するのでしょうか?

 

ここまで読んで、冒頭の

「良い内容を発信すれば解除数は減ります。しかし登録数は増えません」

の意味がわかりましたか?

 

じゃあどうやって読者を増やすの?ということは、長くなったのでまた別の記事で解説します。

 

ご感想などがあれば、ぜひいただけると嬉しいです。また、「読者の増やし方」が知りたい方はぜひ教えてください。ご要望が多ければ続きを書きますし、少なければニーズがないってことで書きません。

 

いずれにしても、「良い内容を配信すれば読者が増える」という考え方は終わってるなと思います。

 

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