やる気の特効薬
こんにちは。佐藤友子です。
モチベーションを上げるのはカロリーの無駄づかい
私は、モチベーションが枯れたことがありません。こんなことを言うと、さぞかし佐藤さんはパワフルで情熱があるのでしょうねと言われたりしますが、そんなことはないです。すぐ疲れるし体力がないので、仕事のやり方はだいぶ省エネです。1日数時間しか仕事をしない日もあります。
じゃあ自分を奮い立たせて頑張っているのですか?と聞かれることもありますが、基本的にはやりたいことしかやっていません。正確にいうと、やりたくないことをなんとかしてやらないように必死で調整した結果、このようになりました。消極的積極性というやつです(笑)。
そもそもどうして、モチベーションをあげなくてはいけない状態にあるのでしょうか?そのほうが大問題です。なぜなら、モチベーションは上げることができないからです。
心に火が灯っているかい?
ところで、モチベーションってなんでしょうか?日本語に直訳すると「動機づけ」ですね。面接でよく聞かれる「志望動機はなんですか?」だったり、ニュースやワイドショーでで流れてくる「犯行動機は〇〇だった」とか、その動機。やろうと思った強いキッカケのこと。
では、「モチベーションを上げたい!」と切望するのはどんなときでしょうか?モチベーションが下がっていると感じるときだと思いますが、日本語で考えてみましょう。
動機づけが下がっているときはどんなときでしょうか?ちょっとわかりにくいですね。例を変えましょう。
私の友人で、10年かけて医学部に合格した人がいます。正直勉強はあんまり得意でも好きでもなかったので、何度も入試に落ちていました。合格発表を見て「今年もダメだった…」と落ち込むのを9年も繰り返すんですよ。
さらにこの時点で、医学部に合格しても医師の資格を得る頃にはすでにアラフォーです。しかも、頑張っていればいつか合格する!という保証もない。試験に落ちすぎて「もうダメなんじゃないの?」と周囲も諦めかけてましたし。シンプルにすごいモチベーションなんだなと思いました。苦労の甲斐あって医学部に合格し、今は医師として活躍しています。
この友人にとってモチベーションは何かというと「医師になりたい」。モチベーションがほとんどない部分は「勉強」ということになりますよね。
勉強のモチベーションはどうやったら沸くか?というと、医師になりたい!というモチベーションの強さに比例するでしょう。
モチベーション、ズレてませんか?
ここで考えてみてください。あなたのモチベーションは、本当はどの部分ですか?
「〇〇で売り上げを上げたい!」
「独立したい!」
「たくさん集客したい!」
それって本当のモチベーションですか?たぶんほとんどのケースで違うと思います。
ひどい人になると
「ブログを毎日更新できるようになりたい」
「SNSを毎日投稿しないといけない」
「仕事のやる気をあげたい」
みたいなことを言い出します。私の友人の例で言うと、これらは「勉強」にあたります。そもそも最初からモチベーションが湧いていないことに、モチベーションなんて出るわけがないのです。
つまり、あげなくても良い、というか最初から存在しないモチベーションを上げようとしている行為自体が実現不可能ということになりますね。モチベーション=動機づけですから、最初にしか発生しないことに気づいていないとこういうことになります。
モチベーションジプシーの多くの人がこのように、自分にとって本当のモチベーションは何か?ということがわかっていません。そもそも存在しないものを強化しようとしているのですから、やる気は下がる一方です。逆効果なんですよ。
医学部受験の例で言うと、無理矢理勉強を好きになろう!としているようなもの。きっと私の友人も、医師になりたい!という本来のモチベーションを無視して、勉強のモチベーションを上げる方向に行っていたら…きっと今頃挫折していたことでしょうね。想像すると恐ろしいです。この世から素晴らしい医師がひとり消えていたということになりますから。
あなたは、あなた自身の本当のモチベーションを勘違いしていませんか?ムリして嘘のモチベーションでコーティングしていませんか?そのまま放置していると、いつしか望まない場所に行ってしまいます。乗る飛行機を間違えてしまうイメージです。あなたが乗っているのは、本当に行きたい場所に向かっている飛行機ですか?