手遅れになる前に
こんにちは。佐藤友子です。
手遅れは忍び足でやってくる
うまくいっていない時は「どうにかしなきゃ!」と誰かに相談したりしますよね。プライベートでもビジネスでもそうだと思います。
ひとつ、大きな落とし穴があります。
事業では、うまくいっている時にそのまま突き進むと、気づいた時には手遅れになっていることがよくあります。
プライベートだと、うまくいっていることは放置というか、そのままで良いですよね。けれどビジネスだとそうはいきません。
うまくいっている時こそやるべきこと
ビジネスで理解すべきなのは「時間軸」です。継続する必要があるものなので。
たとえば、新型コロナウイルス流行の影響で急速にオンライン化が進みました。ペーパーレス化に伴い、2020年には「改正・電子帳簿保存法」が施行され、実質印鑑の廃止に向かっています。
ここ10年で印鑑屋が半分以下になっているという事例があります。
コロナの流行は誰も予期できなかったと思いますが、印鑑の需要が少なくなるのは予測できたはずです。10年間で需要が減少している事実があるのなら、もっと前から対策できたはずです。
つまり、うまくいっている時ほど未来を見越して手を打っておかないと、いざ時代の流れが変わったり、コロナのようにイレギュラーなことが起こった時に変化についていけず、売り上げがガクッと下がってしまいます。そして手遅れになるんですよ。
「もうダメだ!」の状況に追い込まれて初めて…
もっと身近な?例をあげると「プロダクトローンチ」という販売手法があります。興味がある方は調べてみてください。この手法は1回の販売で売り上げが大きくたちやすい手法として有名ですが、今の時代では反応が悪くなってきています。
1度や2度プロダクトローンチでうまくいった経験があると「うまくいってるからこのままどんどんやってみよう!」と自分を信じきり、他人からのアドバイスを聞かなくなります。じわじわ売り上げが下がってきていると、やり方が悪いのかとプロダクトローンチの改善を試みます。そしてどんどんジリ貧に。
わかりますか?プロダクトローンチ自体が時代遅れになっているのに、本人は喜び勇んで廃業へのルートを突き進んでいるんですよ。こうなると強烈な催眠状態です(苦笑)。
そして、「もうダメだ!」の状況に追い込まれて初めて「他の対策をしなきゃ!」と気づきます。間に合えば良いでしょうけれど、その頃にはもう資金も底をつき始めていて、何もできないということも多いです。まるで第二次世界大戦の特攻隊のよう。帰りの燃料を積んでいないのと同じですから…戻りたくても戻れないのです。とても辛いですよね。
うまくいっている時や、下火になったのを感じた時に対策していれば、今はもっとうまくいっているはずなのに…。
私はそんな例をいくつも聞いてきましたし見てきました。口酸っぱく伝えても…
- 今のままやってみます!
- 他のことをやる余裕がないので今やってることに集中します!
- これで試してみたいんです!
など、催眠状態が解けず、無力感を感じることも多いです。その場合は、本人が一回失敗して痛い目を見るしかないです。そうしないと目が覚めない人もいます。悪いわけではないですが、手遅れになる前に手を打ってくれたらと願ってやみません。
そういう思いもあるので、「実践型ビジネススクール」のような長期をみすえた事業構築・改善のカリキュラムを提供しているという経緯があります。一発屋で終わったら誰でもしんどいですし、恥ずかしいですから(苦笑)。
あなたは、うまくいっている時、またはまだかろうじて事業が回っている時にこそ、積極的に手を打っていますか?未来を見据えて行動してくださいね。私からのお願いです。