マーケティングを嫌いにならないで
こんにちは。佐藤友子です。売り上げや利益をのばすにはマーケティングの力が不可欠ですが、先日悲しい事件がおこりました…。
生娘をシャブ漬け戦略?
早稲田大学主催の社会人向け講座に大手牛丼チェーンの吉野家の役員が登壇し、不適切な発言をしたことが4月18日に報じられました。
興味がある方はことの経緯を確認してみてください。私もこの場にいたら、いたたまれない気持ちになったと思います。「デジタル時代のマーケティング」というテーマとは程遠い、昭和時代の価値観を引きずっているのがなんとも皮肉ですよね。
受講者の声として、
「マーケティングより人権意識のほうが大事」
というのがあり、少し悲しくなりました。なぜなら、マーケティングと人権は対極にあることではないからです。「より」で比較できるものではないんですよ。約40万円もした講座だそうで、安くない金額を払って参加する意欲のある方がこれでマーケティングを嫌いになったら悲しいです。
なぜなら、マーケティングは正しく使えば相性の良いお客さんを引き寄せることができますし、お客さんを幸せにしてあげることができます。吉野家の牛丼を食べで幸せになった人はいますし(個人的にナース時代の夜勤明けの牛丼味噌汁付きは本っ当に心身に沁みた)、失言した方もこれまでたくさんのお客さんを幸せにしてきた実績はあるはずです。
逆に、マーケティングを正しく使えていないと、ひとりよがりだったり中途半端で誰も欲しがらない商品ができてしまったりするんですよね。そういう事例もたくさんみてきました。「その商品、誰が買うの??」「そのプロモーションじゃあ集客できないよね」って…。
マーケティングの正体
そもそもマーケティングとは何か?を正しく知れば嫌悪感はなくなります。マーケティングとは、Market(市場)にing(現在分詞)がくっついた単語でして、実は正確な日本語訳がありません。「マーケティングって何?」と悩む人が多い理由がここにあります。
もともとアメリカ発祥の言葉で、1929年の世界恐慌後にアメリカでものが売れなくなり、ものを売るためのさまざまな工夫を余儀なくされたことから始まっています。
wikipediaではこのように説明されています。
顧客・クライアント・パートナー・社会にとって価値あるものを、創り伝え届け交換するための、様々な活動・プロセス・組織
つまり、販売において関わる人たちにとって価値があることをやれば良いだけなんですよ。今回の騒動は主に社会的な価値と反することをやって(言って)しまった例ですよね。
社会の方向性と反していたり、誰かが著しく損をする方法の場合、このように炎上してしまいますし逆効果です。たとえば、明らかな詐欺や差別、法に反することや過激な煽りで必要のない物を買わせることなどがあたります。
マーケティングが悪いのではなく、マーケティングのやり方が悪いだけです。こういった出来事に感情が引っ張られ、「じゃあマーケティングはしなくても良いんだ!しない方が良いんだ!お客さんに嫌われたくないしやめよう!」と判断するのは早合点ですのでご注意ください。
あなたは「正しいマーケティング」できてますか?適切にマーケティングをしないがゆえにお客さんに好かれない、集まらないこともありますので、定期的な見直しが必須と言えましょう。