欲望のサンクチュアリ
こんにちは。佐藤友子です。起業して成功する人とそうでない人がいますよね。職種の選定なども大事ですが、今日は性格面の特徴を解説します。
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「楽しいことばかりに没頭する自分を責めてしまう」
先日コンサルをしていて、こんな相談を受けました。
「事業に集中して結果を出す!と決めたけど、楽しいことが見つかって、ついそっちに夢中になってしまった。自分との約束が守れず自己嫌悪してしまう…」
どう思いますか?似たような状況の方はいませんか?私はこのお話を聞いて、実は好ましい方向に向かっているのでは?と思いました。
欲望は燃料
夢中になれること、楽しくてついつい時間を忘れてしまうことがあるって、とても素敵なことじゃないですか?
楽しくて夢中になれること=仕事や事業になる人もいますが、そうでない人もいます。そうでない人のほうが大半です。
であれば、その「自分が楽しいことに夢中になっていられる世界を守るために事業をする」これだって立派な動機です。
多かれ少なかれ、起業で成功する人は強い欲望を持っています。欲望なんていうとガツガツしてる、こわい、貪欲で自分中心というイメージがあるかもしれません。
でも良いんですよ、それで。ガソリンや電気などの燃料がなければ車が走らないように、私たち人間の燃料は欲望です。
毎日アフタヌーンティーしてても儲からない
たとえば、ホテルのアフタヌーンティーが大好きで、何よりの幸せだとしましょう。優雅な空間に並べられた美しいケーキたちを見ると心が満たさる。けれど毎日アフタヌーンティーをしてばっかりでは儲かりませんよね。むしろ毎日お金が出ていきます(笑)。
じゃあ、好きを仕事に!なんて言って、毎日アフタヌーンティーができるようにティーパーティーを開く仕事をする!お茶会を事業にする!と決めても良いですが、仕事となると自由度が減り、楽しさがなくなる人も多いです。
毎日ホテルでアフタヌーンティーしたい!じゃあその時間とお金の余裕ができるようなビジネスモデルにしよう!となるのは間違っていません。その欲望が強ければ強いほど、達成するためのパワーが湧いてくるからです。
欲望のサンクチュアリを守れ
サンクチュアリとは聖域のことで、権力や法的効力が及ばない場所です。自分の正直な欲望に素直になって、その欲望を達成するための手段として事業を行えば良いのです。欲望をうまく使ってください。
というか、起業する人なんてみんなそうですよ(笑)。今の生活や状況に、何らか満足がいかないので起業するわけです。モテたいとか誰かを見返したいとか、値段を気にせず買い物したいとか豪華な生活をしてみたいとか、なんでも良いんですよ。まずは自分の欲望でOK。
私のように、家に引きこもれる生活を死守したい!という欲望を持っている人もいますので十人十色(笑)。まずは自分が手に入れたいもの、守りたいものは何か?を自分の言葉で明確にしてみてください。欲望は誰に否定されることもないサンクチュアリですので、後ろめたく考える必要はありません。人に言えないことでも大丈夫ですよ(笑)。
ただし、事業にするときには顧客に価値提供をしなければいけないので、事業の設計はちゃんとしましょう。また、好きなことだけでは仕事にしにくいのは確かですが、多少好きな要素がないと続きません。このあたりも設計すれば、叶えたい状況も叶い、仕事も楽しく収益がついてくる。という状態をつくることができます。
このように、自分が豊かになりながらも、お客さんに貢献して豊かになってもらえたら。それが叶ったら最高ですよね!私たちは、そんなお手伝いができることが、楽しいな、幸せだな。そう思って事業をしています。
だからこそ私も、10年以上続いているのかもしれません。