【GW中にぜひやって!】打率10割の質問(後編)
こんにちは。佐藤友子です。【GW中にぜひやって!】打率10割の質問(前編)の続きです。ぜひ前編から先に読んでくださいね。
目次
あなたの心は、誰も代われない
「世界中の誰からも批判されず否定されず、みんなに「それいいね!」と応援してもらえるなら、あなたは何がしたい?どうしたい?」
この質問に対する答えは出ましたか?
この手の質問に正解不正解はないと言われがちですが、今回の場合はあります。
心理学用語で「自己一致」という言葉があり、自分の理想と現実が一致していることを意味します。要は自己の不一致が起こるので違和感となり、自分がやっていることに疑問を持ったりモチベーションが出なかったりするのです。
理想(考えていること)と現実(やっていること)のどちらか、またはどちらも嘘をついていると不一致を起こすんですね。
起業に関してもノウハウを教えてくれる人や書籍など、情報はたくさんある一方で、あなた自身がどうしたいか?何を考えているか?はあなた自身で答えを出す必要があります。代筆や代返はできますが、代心という言葉はないですものね。
自己不一致がおこる理由
ではなぜ自己の不一致が起こるのかというと、大体の場合において他者の基準に合わせて考えたり行動したりしてしまうからです。よく言われる言葉にすると、他人軸というやつですね。
たとえば、本当は甘いものが嫌いだけど友達につきあっていつも食後のデザートを頼んでいるとしましょう。この場合は理想(考えていること)は「甘いものは嫌い」で現実(やっていること)は「甘いものを食べている」で一致していませんよね。
じゃあ食べなきゃいいじゃん。ってなるのはごもっともですが、そうはいかない理由が本人にあるはずです。たとえば、仲良しの友達の中で自分だけデザート食べないと疎外感を感じるとか、付き合いが悪いように思われないかとか、話には入れないかもしれないとか…そのような不安があるかもしれません。
このように理想と現実がかけ離れているので「みんなでご飯行くの憂鬱だなー」となるのです。
それ、本当にあなたの理想ですか?
この例だとそこまで深刻な問題と感じないでしょうけれど(笑)、人生やビジネスの大事な選択となるとどうでしょうか?
- SNSを運用するのが苦痛だが仕方ない!とやっている
- つい値下げしてしまう
- 報酬が割に合わないからしんどい
- コンサルタントのアドバイスがなんだかしっくりこない
- 稼げているがなんだか疲れる
- 〇〇をやったほうが良いとわかってるけどできない
- この方向性であっているか自信がない
前編で挙げたようなことが何が自己不一致になっているのかわかってきますよね。
先ほどあなたの心は誰も代われないという話をしましたが、まずは理想の状態が本当に自分の望みなのか?を正直に検証してみてください。
それをあぶり出す質問が、「世界中の誰からも批判されず否定されず、みんなに「それいいね!」と応援してもらえるなら、あなたは何がしたい?どうしたい?」なのです。
人の目や世間からの評価が気になって、ついつい批判・否定されない、または他者から称賛されることを理想としてしまうと、自己不一致が起きやすいです。
たとえば上記の質問に「1日寝て暮らしたい」という答えが出たとします。気持ちはわかります(笑)。でもずっと寝ていたら飽きますよね?飽きたら何したい?と深掘りしていきます。映画館で映画を見たい、陶芸をして過ごしたい、グランピングで全国を回りたい。などなど、「したい系」のことが次第に出てきます。
ここで「でもお金にならないじゃん」と思って理想に嘘をつくと、自己不一致のもとになるんですよ。まずはこの問い「世界中の誰からも批判されず否定されず、みんなに「それいいね!」と応援してもらえるなら、あなたは何がしたい?どうしたい?」に真剣に正直に答えてみてください。ゲスい答えが出ても問題ありません。そのまま実行するわけじゃないので(笑)。
起業で成功したいなら、何がしか誰かに価値提供できる部分が出てきます。この辺は質問が個別の事例でかなり細かくなるので省きます。人によっては無理して起業しなくても良いパターンもあります。
心が動くまで質問してみて
ヒントとして、自分の心から湧き上がってくるようなワクワクや凪た感じが出るまでこの質問に答えると、自分自身が本当はどうしたいのか?どういう感情を感じたいのか?がわかってきます。
他人軸が強すぎる人は(大体の人がそうなんだけど)、一度では答えが出せなかったり、自分の心に無意識で嘘をついてしまいます。モチベーションがわかないのはこのせいです。自分の本音ではないからですね。
弊社はビジネスサポートを主に行なっている会社ですが、このすり合わせもかなり緻密にやってるんですよ。だから月収100万!みたいな判を押した目標ではなく個人にぴったりあった目標が設定できるので成果率が高いんです(自慢)。
自己一致性が高くなると、あとは適切なノウハウで取り組めば勝手に成果は出ちゃいますので。これまでのパターンを崩すので怖いでしょうけれど、自然とできるように難易度の調整も行っています。
かくいう私も会社員をしている頃、かなり自己一致度が低かったです。でも、このまま自己一致度が低いままだと、自分のことが嫌いになってしまう!と思ったので真剣に自分の本音と向き合い、働き方を変えました。自分のことを嫌いなまま一生を追えたくない!もっと自分を好きになりたい!と思ったんですよね。
自己一致度が低い理由は他人からの圧力だったり、人によっては毒親の影響だったり、いろんな外部要因があることでしょう。けれど私たち大人は、自分で自分のことを再教育できます。その権利が誰しもにあります。だから自分のこと、自分のビジネスの状態を諦めたり妥協してしまう方がもしいたら、諦めなくても良いんだよ、と過去の自分に言うように声をかけてあげたいです。
最後に、漫画ルパン三世のキャラクター峰不二子の言葉でしめることにします。意味は各々の解釈で受け取ってください。
「つまづいたのは誰かのせいかもしれないけど、立ち上がらないのは誰のせいでもないわ」
何か参考になると嬉しいです。