ビジネスのレシピ、2択にしていませんか?
こんにちは。佐藤友子です。なぜビジネスがうまくいく人もいれば、いかない人もいるのでしょうか?そこには意外で致命的な間違いが、実はあります。
そもそも「頭の中」が間違っている
ビジネスがうまくいっていない人は、何かノウハウを劇的に知らない!というような人は実は少ないです。なぜなら、ノウハウは資質があり、適切に学べばある程度はできるからです。たとえば、集客や商品設計などはそうです。
しかし、うまくいかない人は、そもそもの「考え方」の部分がなかなか致命的だなと感じることが多いです。たとえば、このような相談をよくされます。
「好きなことやワクワクすることを取り組んでいくのは、お金にならない、ビジネスじゃない!と先輩経営者やコンサルタントに言われました…。やはりお金になることを取り組んだ方が良いのでしょうか?」
はぁ…。もったいない!!!これは致命的。
どこがもったいないか、わかりますか?この場合、あなたならどのようなアドバイスをしますか?ちょっと考えてみてください。
ちなみに、この場合は相談者だけではなく、コンサルタントも先輩経営者も考える方向性をミスってます(笑)。
「選択」してはいけない
本当にスキルがあるコンサルタントや経営者は、このように「AかBか?」というような判断をまずしません。上記の相談者は、相談する相手を間違ってしまったのでしょう。
どうしたらビジネスが成功するのでしょうか?一言でいうと「世の中と自分(自社)との整合性がとれた時」に成功します。わかりますか?これは2択じゃないんですよ。様々な条件が一致して、パズルのようにピタッとハマったときにのみ、大きな成果となります。
ですから、「好きなことをやるべき」「お金になることをやるべき」という考え方自体が、ビジネスのセオリーからするとおかしい。ということになります。
「好きなことをやるべき」「お金になることをやるべき」というような極端な考え方は、選択肢を狭めています。自分がそのパターンでうまくいったから、他の人にも押し付けているだけで乱暴だとさえ私は考えます。
2択ではなくて、5択でも10択でも同じです。「数ある中から正解を選ぶ」みたいな考え自体がナンセンスなんですよ。「一事が万事」みたいな雑な考え方でうまくいくほど、甘い世界ではありません。
美味しいビジネスのレシピ
ビジネスは料理のレシピに似ている部分があります。様々な材料があり、それぞれの要素が絶妙にマッチしたときに、最高に美味しくなりますよね?2択じゃないでしょ(笑)。
材料(リソース)を少し変えてみることもできますし、また、食べる人(見込み顧客)が変われば好みも変わるので、「1つの調理法のみが正解である!」ということは言えないはずです。卵焼きだって、甘めのが好きな人もいれば、しょっぱめのが好きな人もいます。どちらも正解ですよね?(ちなみに私は甘い卵焼きは好きじゃないので、けっこう醤油をかけます。笑)
つまり、レシピのように、砂糖が◯グラムで、出汁が◯mlで、塩が◯グラムで〜というように、比率になるはずなんですね。場合によっては、他の調味料が入ってきたり、使わなかったりする。数ある中から一つの選択肢を選ぶのではなくて、数ある中からそれぞれどの程度の比率で配合すれば良いのか?というように考えます。
好きなことか?お金になることか?という問いに戻ると、普通に両方必要でしょう。なんで2択にするんですかね?ただ、比率はあるはずです。好き100%でも、お金100%でも成り立たないはずです。
こういった考え方は、ビジネス初心者はなかなかできないというか、無意識に盲点になっている場合があります。真面目な人ほどそうなりがちです。おそらく、これまでの人生の中で「選択肢を増やす」ということをやったことがなかったり、答えがない問題に対峙した経験が少ないためかと考えます。あるいは、実績を出している人であっても、自分がうまくいったパターンがあると、さも絶対に正しいように伝えてしまう傾向があるからです。
ですので、誰かに相談する際には、無意味に選択肢を狭めるようなことをいう人には相談しないほうが良いです。知らないうちにあなたの可能性を潰すことがあるからです。相談相手は選んでください。
ちなみに、私がどうしてレシピ的な考え方ができるのかと言うと、物心がついた頃から「自分で考えろ!自分で答えを出せ!」という教育を親や教師にされていたのと(小学校5、6年の時の担任が考えさせる方針だった)、単純に考えること自体が好きで、ずっとやってきました。
また、看護師として働いているときに、患者さんひとりひとりにアレンジしたプランがどうしても必要だったからです。疾患が同じでも、プランが微妙に違うんですよ。そしてこの微妙な違いが、本人にとっては非常に重要です。人間はテンプレになんてならないんですよ!(←今日はこれが言いたかった。ハイライト。笑)ビジネスだって、ひとりひとりあっている形が、必ずあるはずです。それを潰してはいけない。私はそう強く思います。
こうした経験が基盤となっているので、私の「考える人歴」はけっこう年季が入っています(笑)。ある意味強みともいえるので、この仕事が今できているのでしょう。
相談する人が私ではなくてももちろん良いですが(相性等もあると思うので)、迷ったときはぜひ適切な判断ができる人に相談してくださいね。相談相手を間違うと、その後長い間迷い続けることになってしまうからです。