名前に込めた意味は?
こんにちは。佐藤友子です。突然ですが、ご自身の「名前に込められた意味」を知っていますか?
名前の意味
ちなみに私の名前「友子(ともこ)」は本名ですが、「友だちがたくさんできるように」という親の思いが込められています。結果的に友だちは少ないですが(笑)人間関係は良好なので、現状には満足しています。
ビジネス上でもネーミングが重要視されていますが、あなたはどんな基準で「名前」をつけますか?
名は体を表す
商品名や企画名をつけるとき、そのネーミングはかなり重要です。よく勉強している人は「それってコピーライティングですよね!わかります!」とおっしゃるでしょう。確かにそれも一理ありますが、時代が少し変わってきています。
たとえば商品名には効果や成果を入れましょうというノウハウがあります。たとえばダイエットに役立つアプリだとしたら「ダイエットアプリ」ではなく「シェイプダウン」とか(英語の文法的に正しいかは別として)。こういったネーミング方法を「セールスコピーライティング」と言います。
いっぽうで、少し違う方向性のものもあります。
ネーミングで誰もがわかりやすいのが「iPhone」でしょう。iPhoneの「i」はなぜついているか知っていますか?1998年にiMacというMacのコンピューターが発売された時、ジョブズは5つの意味が込められていると話していました。
- Internet(インターネット)
- Individual(個性的)
- Instruct(指導する)
- Inform(情報を与える)
- Inspire(ひらめきを与える)
これは「Apple」ではなく「ユーザー」を中心にして考えられています。つまり、ユーザーにとって↑のような意味を与えてくれる存在が「i」がつくアップル製品ということですね。ちなみにノーベル賞を受賞した山中伸弥さんが名付けたiPS細胞のiは、iPodにインスパイアされて小文字になっているのはちょっと有名な話です。(iPodのように広く普及してほしいという思いからだそうです)
理念や哲学は顧客に届く
iPhoneの例を見てもわかるように、効果や成果ではなく、企業や商品としての「姿勢」「価値観」「哲学」を反映させたネーミングは、実は増えています。AmazonやGoogleなども名前の由来を調べてみると面白いですよ。
私はAppleの製品が流行し出してきたとき、ああ、時代が変わってきたんだな。と実感しました。便利で使いやすいなどの性能はもちろん重要ですが、それだけではなく顧客が感じたい世界観や哲学が反映されている商品が支持されるようになってきたな。と体感として感じたからです。
ということは…実は以前ほど「セールスコピーライティング」が効きにくくなっているという側面もあるでしょう。もちろん、セールスコピーや従来のマーケティングは重要ではありますが、それだけでは今後ビジネスが厳しくなるでしょうね。
かといって、単純に思いを込めた名前にすれば良いというわけではないですから、そこは正しいやり方を学んでくださいね。私の場合は概念がむずかしいのでブログではなく、講座などで参加者に向けて直接伝えています。