【闇深】宇宙元旦って本当に意味があるのか？
こんにちは。佐藤友子です。春分の日である3月20日は占星術で宇宙元旦とよばれる重要な日らしいのですが、こういういわゆるスピリチュアル的なことをビジネスに取り入れるのはどうなの？けっこう取り入れてる人いるから自分もやったほうが良いの？とか思ったことはありませんか？
「宇宙元旦」は商標登録されていてだな
まず、宇宙元旦ってなんぞや？という話を先にしますと、占星術の世界ではとても重要な日でして、何か新しいことを始めたり目標を決めたりするのに適しているそうです。
まあ通常の元旦と似たような意味合いがあるみたいですね。ところでこの宇宙元旦という言葉は商標登録されていることをご存知でしょうか？
特許情報プラットフォームにて検索することができますので、興味がある方がいたら調べてみてください。ほかにも断捨離やマインドフルネス系の細かいキーワードが登録されていたりするので、商品名をつける場合などには気をつけてください。
商標登録されているということは、収益化に何がしか使っている人がいるということです。記事のタイトルに【闇深】とつけたのはこのあたりを深掘りせねばなりませんので後述します。
【結論】科学的に効果はないけど、統計的には効果があるかもしれない
では宇宙元旦について結論を述べると、科学的には意味がない（効果がない）ことがわかっています。私も正直信じてはいません（笑）。量子力学だから！という主張もありますが、量子力学でスピリチュアルの効果が証明されているわけではなく、正確には仮設段階なんですよ。ですから科学的には今のところ意味はないと断言できます。
とはいえ信じる人もたくさんいますし、占いやスピリチュアルなどに救われた、うまくいった、心の支えになっているという方も確かにいる。これはどういうことなのでしょうか？
上記のようにスピリチュアルでうまくいきやすい人が実際にいるということは、統計的には何かしらの傾向があると考えられますよね？
実際にアメリカの大学で行われたサンプルサイズ5000人規模の研究で、大きな損得がかかっている時や直感を信じやすい人は、スピリチュアルなど非科学的なことを信じやすい傾向があるということがわかっています。日本の大学でも似たような研究はされていて、脳の領域とホルモンの受容体の相関が調べられたりと…このへんはマニアックな話なので飛ばします（笑）。
つまり宇宙元旦をはじめスピリチュアル的なことそれ自体に効果があるのかないのか？というよりも人や時と場合によって効く効かないが分かれるという解釈が正しいと言えましょう。
宇宙元旦だけでなく引き寄せやエネルギー論、レイキなども科学的には否定されがちではありますが、直感で「良い！」と思えたり、気分やモチベーションが上がったり心の支えになるのならば取り入れるのは良いのではないでしょうか。
有名な占星術研究家の鏡リュウジさんがインタビューで、占星術には科学的な根拠はないが、ロジカルな考え方だけではなく感覚的なものは人生を生き抜く上で重要であり、自分にとって占星術はその軸のうちのひとつだというようなことをおっしゃっていました。
最後に【闇深】について述べておくと、商標登録されているということはなんらかのビジネスに使える可能性が高いともいえます。ビジネス自体が悪いわけではもちろんなく、訴求力の強い言葉であることに着目すべきです。
「宇宙元旦が全てを決める！」「引き寄せですべてうまくいく！」「エネルギーを高めて人生逆転！」みたいな言葉は「１粒食べるだけで10日間何も食べなくても平気でいられる豆」である仙豆級の訴求力を持ちますので、向いていない人も訴求されてしまうことがあります。まあ魔法みたいなイメージですね。そして不向きな人がハマると地獄を見る。
私自身は直感はあまり信じないというか働かないほうなので、スピリチュアルを信じにくいです。テンションもさほど高くなく、どちらかというと気分が凪いでいるほうが行動がサクサク進む地味な性格です。だもんで科学や統計というか、事実や目に見えるものに基づいて判断するのが向いているからスピを信じていないだけで、直感キャラだったらスピを信じていたかもしれません。
ですから、スピ系のことがピンとくる、信じられる、直感的な性格だという方は宇宙元旦や一粒万倍日のようなものをうまく使うと良いでしょうし、そうでないタイプの方はムリして使わなくても良いです。向いているかどうかが大事ってことっすね。
ただし、スピリチュアルの落とし穴があるとしたら、ビジネスやマーケティングのノウハウ自体はスピにはないので、そこは別に学ぶべきではあります。スピ系の方がビジネスの相談に来られることは実際によくありますよ。スピを活用する人はそこだけ気をつけると良いのではないでしょうか。
