toggle
2020.12.22

「在り方」シンドローム

こんにちは。佐藤友子です。非常に素晴らしい反面、同じくらい活用しにくいことがあります。それは「在り方」です。

 

「在り方」シンドロームになる人々

こういうことを言うと反感を買うことがあるのですが、誤解を恐れずに書いてみようと思います。「在り方が大事」といっている人ほど、実際の行動がうまくいかず苦しんでいたりしませんか?

 

それもそのはず。「在り方」は確かに1番大事かもしれませんが、1番大事なものさえあれば何かがうまくいくわけでは無いからです。例えば、私は以前看護師をしておりましたが、看護師として1番大切なものは何か?と聞かれたらあり方や姿勢と答えるかもしれません。しかし、1番大切なものと必要なものは違います。

 

あり方と言うのは1種のストーリー、物語のようなものなのでとても人を感動させます。素晴らしい物語を見たり読んだりした後の良い後味のようなものが残るので、率直に言うと中毒性があるんですよね。

 

自分自身は何も変わっていないのに、なぜか大きく変わったような錯覚に陥ってしまうんですよね。つまり、結局のところ錯覚なので、あり方シンドロームになる人々は実際の行動が伴わず、現実世界では苦しんでいるというわけです。

「1番」重要なものって何?

そもそも、1番2番と順位をつけてそれさえすれば良いと考えること自体が間違っているのです。偉大な功績を残した方は必ずと言っていいほど情熱や在り方が1番大事とおっしゃったりします。

 

ここで一旦我に帰っていただきたいのですが、シンプルに、情熱や在り方のほかに才能やスキルがあったからこそ、偉大な功績を残せたのではないでしょうか。

 

逆に言えば、ベースに情熱や在り方があり、さらに才能に恵まれ、スキルを伸ばさなくては、本当の意味で尊敬する人の在り方を取り入れることはできないのではないでしょうか?

 

努力は裏切る。〇〇は裏切らない

よく、努力は裏切らない。なんて言いますが、私は厳密に言うとこれは違うと考えます。努力をしたって報われないことなんて山ほどありませんか?私は、そういった経験をたくさんしてきました。

 

これを読んでくださっているあなたも、努力をしても報われず、悲しくて辛い思いをした経験が1度はあるのではないでしょうか?

 

それもそのはず。努力は人を裏切るのです。なぜなら、努力自体はプロセスに過ぎないからです。正確には、努力によって身に付けたスキルはあなたを裏切る事はありません。例えば、勤めている会社をやめたりクビになったりした場合、これまで身に付けていたスキルがあれば、それをもとにしてさらに良い条件の会社に再就職したり、起業して成功する方もいます。

 

私の場合もそうで、看護師として働いていたときのスキルが、起業してから大いに役立っています。看護師という資格が役立っているのではありません。スキルが役立っているのです。ここが重要です。

 

さらに具体的に言うと、スキルを活用できる形にまで持っていくことが重要です。そのためには、マーケティングが大いに役立ちました。スキルをあげるだけでは、職人気質という名の貧乏起業家になって終わっていたと思います。

 

これからの世の中は、一人一人が、自分自身の強みを生かしたスキルをつけていくこと。さらにそれを、マーケティングの視点で活用可能な形にしていくこと。それらが、必要不可欠になってくると私は考えます。

 

「在り方」というのは非常に重要ですが、それだけでは全く不十分だということがお分かりいただけたでしょうか。もし、あなたに素晴らしい在り方があるのならば、もったいないので「在りっぱなし」にせずに、スキルを積んでマーケティングで活用可能な形に昇華させて欲しいなと願います。

 

ひとりひとりがそのように行動すれば、地球上の人間は約77億人いるのですから、かなりの資産がうみだされると私は信じています。その視点でコンテンツ等をつくっておりますので、ご興味がある方はぜひ講座にご参加くださいね。「ひとりひとりが世の中をよくも悪くもする」そういう時代になってきています。せっかくならば、よくする方向に働きかける一員でありたいですよね。

 

友だち追加

 

この記事を読むとあなたの経営力がさらに上がります