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2021.06.19

将来の「わたし」のために、今何ができるのか?

こんにちは。佐藤友子です。突然ですがあなたは今、どのくらい先のことを考えて動けていますか?

 

時間割引率が高いほど貧乏

経済評論家で公認会計士の勝間和代さんがおっしゃっていました。経済学や行動経済学には「時間割引率」という考え方があります。かんたんにいうと、先々に手に入る報酬をいますぐ手に入る報酬よりも低く評価してしまうという心理的な作用のことです。

 

たとえば、以下の例だとあなたはどっちのほうが欲しいですか?

  • 今すぐ10万円もらえる
  • 1年後に10%上乗せしてもらえる

 

金額でいうと10万円と11万円で1万円の差がありますね。しかし1年という時間を考えると1万円の価値が低下して、10万円と11万円を同等とみなしてしまう。じゃあすぐにもらえる方が良いよね!と10万円を選択する人が多くなります。

 

つまり、時間による価値の割引率が高い人のほうが、結果的にはそうでない人よりも損をしているということがわかりますか?

 

酒・タバコ・ダイエット・貯金・投資・勉強etc…なんでも割引されてしまう

お金だけのこと?と思った方がいたら大間違いです。概念としては「時間」で価値が割り引かれるわけなので、「時間」がからんでくること全てが対象です。

 

たとえば「ダイエットは明日から…」といつも言っている人は「もっと早く始めておけばよかった」となりがちですし、タバコやお酒を摂取しすぎるのも同様です。「もっと勉強しておけばよかった!」なんかも典型的。

 

勉強や経験に関しては特にそうで、たとえば若い頃の給料はだいたいどんな職種でも低いですよね?けれど経験を積んでいけば給料や報酬が上がっていったりしますし、実績がある人は転職や独立をする際にも有利なことは多いでしょう。いっぽうで、水商売や風俗のような仕事は若いほうが給料が高い傾向がありますよね。けれど逆にいうと、若い頃しかできない。

 

「若いときの苦労は買ってでもしろ」という言葉はあまり好きではないですが、「経験を積め」という意味も含んでいるのであれば悪くない面もあると思います。

 

ということは、時間割引率が低い人のほうが、よりお金もたくさん儲けることができるし、たくさん貯めることができるし、健康にもなれるし、夢や目標も叶えられる。ということになりますよね?

 

未来の「わたし」のために、今何をしますか?

そうなると、未来の自分のために今何をするべきか?がだんだん見えてきます。私たち人間はそんなに心理的に強くないと私は思っています。誰だって欲に負けてしまうし、今が大事!と反射的に思ってしまいがち。

 

けれど、今を大事にしながらも未来に何か投資することはできるのではないでしょうか。たとえば私にとっては、何も商品が決まってない時にマーケティング(商品の作り方や売り方)を勉強し始めたのは本当によかったなと思っています。マーケティングは病院でしか働いたことのない私を助けてくれたからです。勉強にはけっこうな時間とお金をかけてきましたが、投資回収率でいうと良い数字とやりがいになって返ってきています。

 

マーケティング学ぶのに最初はけっこうなお金がかかりましたが、「今お金を手元から失うか」にフォーカスしてしまっていたら、いつまで経っても始めずにそこそこの給料とやりがいで「手を打っていた」と思います。きっと今も、「なんか変わらないかな…」と愚痴を言っていたことでしょう。

 

必ずしも「金をかけろ!」というわけではありませんが、とくにお金は時間割引率が高くなりやすいです。使い方には気をつけてくださいね。

 

 

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