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2021.10.28

最下位チームを優勝に導いた魔法のことば

こんにちは。佐藤友子です。たまには趣味の野球観戦のことでも書いてみようかと思います(笑)。

 

2年連続最下位からの…

私が愛してやまない東京ヤクルトスワローズ(以下ヤクルト)という球団があります。(ちなみに、どの球団のことも好きなので他球団のファンの方はお手柔らかに。笑)ヤクルトは2年連続最下位で、今年はAクラス(勝率上位)には入れれば良いなぁ…と思って応援していました。

 

ところが、逆方向に(失礼)期待を大きく裏切り、なんと2年連続最下位からセリーグ優勝という結果に。優勝チームが決まりそうな先週からは厳しいゲームが続いたので、夢でうなされたりしてました(笑)。

 

逆転劇というのは個人的にはあまり好きじゃないのですが(まぐれ要素が大きかったりするので)、野球のペナントレースに関してはシーズン期間通しての成績なので、選手や監督、裏方たちの努力と工夫により成し得た結果だなぁととても感動しました。まぐれで優勝はできないですからね。

 

勝因は言おうと思えば後からいくらでもいえますが、現代風というか、クラシカルなスポーツにしてはユニークだなと思った方法がひとつありました。

 

「絶対大丈夫」というお守り

野球というのはチームスポーツであり、それぞれ役割があります。一人だけパフォーマンスを出そうとしてもダメで、みんなが噛み合わないと良い成績は出せません。そこが難しいところであり、私が野球が好きな理由なんですが。

 

そんなチームをまとめる現ヤクルトの高津臣吾監督は、「絶対大丈夫」という言葉をペナントレース終盤のスローガンにしていました。

 

いちおう動画貼っておきますのでみてみたい方はどうぞ。

 

数えてみると、約4分半で6回も「絶対大丈夫」とおっしゃっています(笑)。

 

野球の戦略は、指標や統計を参考にするのが定石ですが、ペナントレース終盤で優勝がかかっている時期に「絶対大丈夫」というスローガンを掲げるのはとても興味深いなと思いました。データや根拠があるわけではなく、なんなら自分に対して言い聞かせる「お守り」みたいなイメージがあったからです。

まだ半袖でいけた頃の今年の明治神宮野球場。いつもこのあたりの席で席で観戦しています。

 

支え「あっている」という安心感

信頼や尊敬している人から「あなたならできるよ」「大丈夫だよ」といってもらえた時に、ものすごく安心したり、やる気が出たという経験はありませんか?「〇〇さんからそういってもらえるとできそうな気がする!」というような感覚です。

 

過去をふりかえってみると、そういえば私もあるなぁ…と思い出しました。新人看護師だった時の上司や先輩、アドバイスをくれた経営者の先輩、いちばん身近なところだと両親とか。信じてくれる人がいたから頑張れたという面はかなり大きいです。

 

結果が気持ちに左右されることって、案外ありますよね?身近なところだと、やらなきゃいけないのはわかっているのに不安になってできないとか、現実を見るのが怖いからやりたくないとか、失敗が怖くて守りに入ってしまうとか、トラウマ的なことがあると怖くなるとか。

 

気持ちが不安定で持っている能力を発揮できなかった。そんな経験をしたことがある方も多いと思います。

 

何もしていないのに「絶対大丈夫!」と言うだけでは何も変わりませんが(笑)、何か目標があって挫けそうな時は、支えてくれる人からの「絶対大丈夫」という言葉はかなりの威力がありますよね。時々「背中を押してほしい」と相談(なのか不明だけど)されることがあるのですが、おそらくこの感覚でしょ?

 

私が高津監督に対して素敵だなと思うところは、これをチームみんなのスローガンにして、今シーズン一緒に戦ってきた全員で共有したことです。つまり、全員が全員にとって「絶対大丈夫だから」と言ってあげられる存在にしたということです。一枚岩っていうのはそういう意味なのかなと個人的には思いました。

 

誰かがエラーしたら誰かがカバーする。全力をつくして負けたら仕方ないけど、次にどうすれば良いかを一人一人が考えてみんなで実践する。とても心強そうです。良い言い方かわかりませんが、運命共同体のような一体感を感じます。

 

もちろん、移動時間などは欠かさず対戦チームのデータを見たりと、データや統計が基盤としてあることは基本ですが、これまで積み上げてきたことを発揮できるかどうか?その最後の仕上げとして気持ちの安定があるのではと感じました。

 

活用方法によっては良し悪しがあるかもしれないですが、何かに挑戦するときは「信じる力」というのは欠かせない重要なファクターなのではないか?なんて思いながらしみじみ試合を見ていました。

 

マインドフルネスの状態

最後にちょっとだけ根拠がありそうな話をすると、「絶対大丈夫」という言葉はマインドフルネスになれるという意味で効果があるんじゃないかと思います。

 

マインドフルネスとは「イマココ」に集中することです。時間軸で考えてみると、現在・過去・未来がありますよね。そして不安はだいたい過去か未来のことです。「絶対大丈夫」と言い聞かせることで、「イマココ」に集中できるのではないかと私は考えます。

 

マインドフルネスはGoogleやFacebook、Yahooやメルカリなどでも導入されているそうですので、人間のパフォーマンスを上げるのには役立っているという統計が出そうですよね。

 

医療にもプラシーボ効果というのがあるように、気持ちのマネジメントによる効果は計り知れないものがあるなぁ。相手の気持ちをこれからも大事にしていきたいな。そう思った出来事でした。

 

ビジネスにも通ずるところあるので、ぜひ何かご活用いただければ幸いです。

 

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