本気で逃げるが勝ち
こんにちは。佐藤友子です。「起業したい」という相談のうち、3分の1〜半分くらいを占める理由があります。それは…「今の状況から脱却したい!」です。心当たりがある方はいますか?
逃げることはトレードオフ
- 「今の状況が嫌」というのは、たとえば以下のようなケースです。
- 毎日の通勤が苦痛
- 上司が使えない、またはパワハラされている
- 嫌な仕事ばかりやらされる
- 給料が低い
- 時間や場所に縛られるのが嫌
- 人付き合いが苦手
- 今の会社のやり方で納得がいかない部分がたくさんある
- クビになってしまったので再就職するくらいなら
とかとか…。たくさん出すとキリがなくなりそうですね(笑)。こういった、ある意味「今の状況から逃げたい!」という動機で逃避先として起業や独立を選ぼうとする人がいます。
別に動機としては悪くないですが、一つ注意点があります。それは、何かから逃げることは、その分何かとトレードオフ(交換)になることが多い。それを知っておくことです。
逃げたいなら、本気で逃げよう!
たとえば、通勤が嫌なら、通勤がない在宅やフルリモートの仕事があります。起業していても雇われていてもできる仕事ですが、在宅やフルリモートにはそれなりの大変さがあります。
たとえば、意思疎通をチャットなどでしなくてはいけないので、簡潔に文章でわかりやすくコミュニケーションを取るスキルが要求されますし、自分で時間管理をしなくてはいけないという難しさもあるでしょう(結果、私は超夜型人間になってしまいました。笑 今は戻りましたが)。
給料が低いのが嫌なら、給料が高い仕事を選んだり、起業して自分の時給を上げる方法もあります。しかし、給料が高い分、求められる基準が高かったり、達成できないと減給やクビになってしまうかもしれません。
人付き合いが嫌なら、起業はまず向いていません(笑)。スキルだけあっても営業能力がないと、そもそもの集客や顧客獲得が困難だからです。投資など人と接しない収入の得かたもありますが、やはり情報交換という点でも、ある程度コミュニケーションスキルがあった方が有利でしょう。
まぁこんな感じで、何か「やりたくない」ことがあるとしたら、その分「やらなくてはいけないこと」を引き受けることでバランスが取れます。
何かから逃げたいという理由で起業を選択する場合は、やりたくないことをやらなくて済むように、本気で徹底的に逃げるために、トレードオフしたものを本気で徹底的にやるとうまくいくでしょう。