toggle
2023.11.28

資格・協会ビジネスの真実(金額編)

こんにちは。佐藤友子です。資格・協会ビジネスの真実に反響があったので、金額について解説します。

 

結局いくら稼げるの?

  1. とっても儲かる人
  2. そこそこ儲かる人
  3. お小遣い程度儲かる人
  4. 資格だけ取って貧乏になる人

上記が結局どのくらい儲かるの?利益になるの?が気になる方が多かったようなので解説します。確かに大雑把な区分でしたよね(笑)。

 

これから資格や認定講師を取る人は参考にしてください。

 

資格・認定講座の収入区分

大前提として、あくまで一般的な区分(平均値ではなく中央値)になるので実際に資格や認定講座を検討するときにはご自身で調べられることをお勧めします。

 

①とっても儲かる人:協会・資格発行者

目安:年間〜数億円

いわゆる〇〇協会や〇〇認定講師と言われるもので、資格発行で数万円〜上級講座になると数十万円の価格帯があります。さらにディプロマの発行や年会費で数万円、認定講座の開催で売上の10〜40%のインセンティブが入ります。

 

講師や資格取得者が増えるほどに売り上げが増えることになります。要は、お金を使ってくれる人の層が単に顧客だけではなく、資格や技術を習得したい人、それで稼ぎたい人にまで拡大します。

 

たとえばとある整体院が整体の協会を立ち上げたとしましょう。下記のような顧客層が思いつきますよね。

 

  • 整体を受けに来るお客さん
  • セルフ整体の技術を得たいお客さん
  • 整体の技術を習得したい整体師
  • その整体の技術を使って開業や集客したい整体師
  • 技術の講習を受けたい整体師
  • 技術の講師になりたい整体師
  • フランチャイズで開業したい整体師

 

インセンティブという形にすれば、自分が動かなくても収入を得ることができます。このため〜数億円くらいはつくることが可能です。もちろん有名なチェーン店やフランチャイズだともっと大きな規模のものもあります。

 

②そこそこ儲かる人:売れっ子講師

目安:年間〜数千万円台前半

 

①大元の構造を理解しておくと、これ以降の3段階が理解しやすくなります。たとえば〇〇認定講師の資格をとって単価20万円の講座を開催したとしましょう。本部に売上の30%をインセンティブとして収めれば利益は14万円です。これが月に10人で140万円。

 

毎月10人集客すれば、1年間で2,400万円の売り上げ、1,680万円の利益ですね。集客力と販売力がある売れっ子講師なら個人でも頑張ればこのくらいいきますが、逆に言えば行ってこのくらいです。数千万円とは言っても、7,000〜8,000万円とかいう話ではなく、行って3,000万円くらいかなーという印象です。単純にマンパワーの限界です。

 

商品を作るのが苦手だったり、協会の資格や理念に心から共感する場合は良いのではないでしょうか。なお、40%も手数料取られるの納得いかない!という意見があります。が、妥当なのですよこの金額は。ぼったくりでも何でもありません。この点を理解しないと本当にぼったくられることになりますよ。理由は後述します。

 

③お小遣い程度儲かる人:知り合いが時々買ってくれる

目安:月に数万円程度

資格をとったけれどどう商品に組み込んで良いのかわからなかったり、低単価の商品しか持っていない場合は月に数万円程度、お小遣いくらいの売り上げになります。②の人で集客力がな場合は③の状態になります。

 

そこからさらに協会や運営元にインセンティブを渡す必要があるともっと利益は減ります。

 

ここでインセンティブの割合について言及しますと、売り上げ全体への影響度で利益配分がされるべきです(というか、そうじゃないと採算が合わずに潰れます)。

 

諸説ありますがざっくりとこうなっています。

商品:集客(マーケ含む):販売:事務=3:4:2:1

つまり100万円の講座が商品の場合、講師が30万円、集客やマーケティング担当が40万円、セールス担当が20万円、事務方が10万円、という取り分になります。

 

ここを勘違いして「資格をとれば売り上げが上がるのではないか」「この資格で開業できるのではないか」とはやとちりしてしまったり、資格や技術を習得したのは良いけれど売るためのマーケティングや集客、セールスの技術がないと売れないのです。

 

売るための技術がなく、自分が売れないのは商品に自信がないからだと思い込んでいるため価格も高くできず、知り合いやSNSで仲良くなった人になら心理的抵抗が低く低価格ですすめることができるため、「自分は安いから売れている、もっと技術をつけないと!」と資格沼にハマったりします。違うそうじゃない、必要なのは資格ではなく売る技術です。

 

協会や認定講師のシステムはネットワークビジネスと似ているんですよ。稼げる人は稼げるし、稼げない人は稼げない。なのでネットワークが得意な人は向いています。

 

④資格だけとって貧乏になる人:資格ジプシー・コレクター

目安:月0〜数万円

①〜③まで解説したのでもはや不要ではありますが、中には資格をコレクションすることで安心するタイプの人がいます。

 

たとえば整体の資格がa,b,c,d,eとあったとしたら、a~eまですべてとることで安心する、逆に言えば揃ってないと不安なタイプの人です。

 

もはや資格を取るのが趣味ならいうことはないですし、資格をとったり勉強すること自体は良い面もあるので本人が納得しているなら良いです。お財布と時間さえ許せばですが(笑)。

 

あくまで事業という側面で解説しましたが、自分の心を豊かにするために資格をとったり勉強する人もいますよね。それはそれで問題ありませんことを付け加えておきます。

 

また、言及するまでもありませんが、職種によっては必須の資格については今回の話題の外側にあります。危険物取扱や古物商、衛生管理者など営業に不可欠なものはとるしかないです(笑)。

 

資格や認定講習を検討している人、思ったほど稼げていない人はご参考になると嬉しいです。もっと売上や利益上げたい!という場合は売るための技術であるマーケティングや集客、セールスを学んだほうが高コスパっていうかそれしないと潰れまっせ!ことですね。

 

ちなみに私自身は看護師免許しか資格は持ってません。運転免許もないから運転もできない(笑)。コンサルが持っている中小企業診断士の資格なんかも別になければMBAも持ってない。いちおう書道6段とか華道の免許、いわゆる一般資格は持っていますが、仕事上ではなんの役にも立っていません(笑)。真実はそんなもんですよ。

 

 

 

友だち追加

 

この記事を読むとあなたの経営力がさらに上がります